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メルセデス、UCLと協力して呼吸補助装置を改良。数年のプロセスを数日に短縮

イギリスで新型コロナウイルス感染症の患者をサポートするため、メルセデスのF1エンジニアが設計を手助けした呼吸補助装置が承認された。メルセデスの関与により、通常数年かかるプロセスが、数日に短縮できたという。

UCL, UCLH and Formula One develop life-saving breathing aids for the NHS

写真:: James Tye / UCL

 世界中で感染が拡大する新型コロナウイルス。その患者数は日々増え続けており、その治療のためには、人員も機材も不足している状態だ。

 この状況を打破するため、イギリスを拠点に活動する7つのF1チームは、『プロジェクト・ピットレーン』の名の下団結。医療システムをサポートするため、そのエンジニアリング機能を提供することを約束している。

 そんな中、メルセデスのパワートレイン開発部門であるメルセデスAMG・ハイパフォーマンス・パワートレインは、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)の機械工学科と連携し、呼吸支援装置のリバースエンジニアリング(設計思想や原理、構造を調べること)を手助けした。

 今回リバースエンジニアリングの対象となったのは、CPAP(経鼻的持続陽圧呼吸)呼吸補助装置である。これを使うことで、新型コロナウイルス感染症の患者が集中治療が必要な状態になるのを防ぐ効果があるという。すでにイタリアや中国では、このCPAPが広く使われているという。

 UCLによれば、CPAPを使ったイタリアの患者の50%は、人工呼吸器を使う必要がある状態に陥るのを回避できたという。

 しかしイギリスではこのCPAPが不足中。そのためエンジニアたちはUCLのキャンパスで24時間体制でプロジェクトに取り組み、3月18日(水)に最初の会議が行なわれてから100時間未満で、最初のデバイスを生産することができた。

 このデバイスはすでに、医薬品およびヘルスケア製品規制当局から承認を受けたという。今後は大学病院などで100台を使った臨床試験に臨み、その後全国の病院に展開されることになるという。

 メルセデスHPPの責任者であるアンディ・コーウェルは、次のように語った。

「F1コミュニティは、支援の要請に対して素晴らしい反応を示し、そして”プロジェクト・ピットレーン”の下で団結した。現在は、様々なプロジェクトを通じて、国のニーズをサポートしている」

「最高の基準と可能な限り早い時間枠の中で、UCLの役に立つことができるリソースを、CPAPのプロジェクトに提供できることを誇りに思っている」

 UCLの機械工学教授のティム・ベイカーも、次のように語った。

「緊急の必要性を考えると、本来ならば数年かかるプロセスを、数日に短縮できたことについて感謝している」

「概要が説明されてから、特許を取得していないデバイスの分解と分析を行なうために、1日中働いた。そしてコンピュータ・シミュレーションを用い、デバイスをさらに改良して、大量生産に適した最新バージョンを作り出したのだ」

「我々はF1の能力の助けを必要としたが、それを光栄に思っている。UCL機械工学科とHPPの密な関係性によって可能になったコラボレーションだ」

 英国政府は新型コロナウイルス対策として、7つのF1チームやエアバス、BAEシステムズ、フォードなどによる共同体に対して、1万人分の人工呼吸器を作るよう要請している。

 政府は3万台の人工呼吸器が必要になると予測している。現時点で使われているのは8000台のみだが、海外のサプライヤーからもさらに8000台を調達することを目指している。

 この共同体の責任者であるディック・エルシーは、次のように語る。

「この共同体は、世界で最も革新的と言える企業もいくつか参加している。そして我々には、変化をもたらし、命を救うためのスキルとツールがあると確信している」

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