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公道コース連戦で大苦戦のメルセデス……苦悩の中から”有望な理論”が見つかった?

モナコ、アゼルバイジャンと2戦続けて苦戦したメルセデス。しかしこの苦境から脱却するための、”本当に有望な”モノが見つかったという。

Lewis Hamilton, Mercedes W12

写真:: Andy Hone / Motorsport Images

 2014年以降、F1で最強の名をほしいままにしてきたメルセデス。しかし2021年のモナコとアゼルバイジャンでは大苦戦を喫した。しかし彼らは、この苦戦を経て、いくつかの”本当に有望な”理論を手にすることができたと考えている。

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 今季のメルセデスにとって、モナコ、アゼルバイジャンの市街地コース2連戦は、悪夢のようだった。2戦連続で表彰台を逃したばかりか、アゼルバイジャンでは2台が完走しながらも無得点。メルセデスが無得点に終わったのは、2台が揃ってリタイアした2018年のオーストリアGP以来……2台が完走しながら無得点となったのは、2012年のアメリカGP以来のことである。

 しかもモナコでは、ピットストップでバルテリ・ボッタスの右フロントホイールが外れなかったり、アゼルバイジャンではルイス・ハミルトンが誤って”魔法のボタン”を押してしまったことでコースオフ……様々なミスがあった。この状況についてチーム代表のトト・ウルフは、自身を含めてチームの今のパフォーマンスは「受け入れられない」と叱責した。

 ただチームは、苦戦に耐えていただけではなかった。彼らはこの2レースの間に、自らのマシンについての理解を深めることができたようで、反撃の機会に備えている。

 メルセデスのテクノロジー・ディレクターであるマイク・エリオットは、アゼルバイジャンGPの週末から、”有望な答え”を得ることができたと、チームのビデオ報告会で語った。

「いくつかの問題が生じることは承知して、この週末を迎えた。しかし金曜日の時点では、2番手に来ることなど、あまり期待していなかった」

 エリオットはそう話す。

「我々が実施したのは、よりマシンの理解を深めるための、一連のテストだった。そして実際に、そのテストからいくつかの理論が生まれた。そのうちのひとつは、とても有望だ」

「しかし残念ながら、そのテストが行なわれたのはFP3だった。つまり、(FP2での)ロングランを終えた後だ。予選に向けては良いペースを見つけることができた一方で、レースに向けては最適なセットアップを得ることができなかった」

「これは我々が検証する必要があるモノだ。これは、我々が行なった変更に基づいて、セットアップを構築する方法を解決する必要のあるモノだ。そして、同様の問題が発生する将来のレースに向けて、それを準備しておくのだ」

「もうひとつ心に留めておくべきことは、アゼルバイジャンとモナコのサーキットはおそらく特殊であり、我々が抱えることになった問題のいくつかは、今後の数レースで起きないことを願っているということだ……そして、我々はより良いポジションにいるだろうということもね」

 アゼルバイジャンでの苦労の核心は、フロントタイヤを温めるのが難しかったことだとエリオットは説明する。

「このサーキットでは、フロントタイヤを温めるのが難しかった。それが、困難を生んだ原因のひとつだと思う。また、ここは本当に自信が必要なコースでもある。ウォールが非常に近いので、ひとつ間違えると……激突してしまう」

 そうエリオットは語る。

「これらふたつのことは、ある意味一緒だ。もし少しでも速く走れるなら、自信があるということだから少しウォールの近くを走ることができる。そうすると、タイヤに負荷がかかるから、熱が入るんだ」

「タイヤに熱が入るとグリップが増し、より速く走れるようになる。つまり、ポジティブなスパイラルに入っていくんだ」

「アゼルバイジャンの週末を見直してみると、ルイスはFP3でセットアップの面で少しステップアップを見出すことができたと思う。そのことが、彼がマシンからより多くのパフォーマンスを引き出すことに役立ったように見えた」

「我々は突然、少しもがいていた状態から抜け出し、ペースの面ではトップランナーに加わることができた。ルイスは、予選を通じてそれを発揮した。Q2で2番手タイムを記録した1周だけではない。彼は、予選を通じて速かったんだ」

「バルテリは、そういうポジションにつくことができなかったと思う。彼はポジティブなスパイラルに入る、その自信を見つけることができなかったんだ」

 

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