F1

メルセデス、離脱のデ・フリーズをメキシコFP1でも起用予定。レッドブルへの”機密情報の漏洩”は心配せず

メルセデスF1は、現リザーブドライバーのニック・デ・フリーズが来季からレッドブル傘下のアルファタウリに加入することで、機密情報が漏洩することを心配してはいないようだ。

Adam Cooper

Adam Cooper

編集: 2022/10/18 15:03

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Nyck de Vries, Williams

 現在メルセデスのリザーブドライバーを務めるニック・デ・フリーズは、来季アルファタウリのドライバーとしてF1フル参戦デビューを果たすことになった。アルファタウリは、メルセデスにとってはライバルとも言えるレッドブルの姉妹チームだが、デ・フリーズの移籍によってチームの機密情報が漏洩することについては、心配していないようだ。

 デ・フリーズは今季、フォーミュラEへの参戦と並行してメルセデスのF1チームにも帯同し、リザーブドライバーを務めてきた。フランスGPではルイス・ハミルトンのマシンでFP1にも出走している。

 ただデ・フリーズのアルファタウリ加入が現実味を帯びてきたため、シンガポールGPからはメルセデスの役割を一歩後退。情報漏洩を防ぐため、すべてのミーティングに参加しないようになっている。移籍が正式に決定した後の日本GPでも、この処置は同様だった。

 今季は各チームとも、若手ドライバーをシーズン中に2回フリー走行1回目で起用することを義務付けられている。メルセデスはまだこの義務を1回しか消化していないため、メキシコGPでも若手ドライバーを起用することになる。そしてその走行を担当するのが、アルファタウリ移籍が決まったデ・フリーズになる予定である。

 デ・フリーズがこのシーズン終盤という段階でメルセデスのマシンを走らせることは、情報漏洩に繋がるのではないかという見方もある。しかしメルセデスのテクニカルディレクターであるマイク・エリオットは、そういった懸念はないと語る。

「彼がチャンスを得たことに、我々は本当に喜んでいる」

 エリオットはそう語った。

「彼が行ってしまう”場所”に関してはおそらく残念だが、それはそれだ」

「彼はチャンスを得るに値すると思う。彼は非常に優れたドライバーであることを示した。彼がガレージにいるのは素晴らしいことだった。本当にナイスガイで、敏感だし、マシンのことをよく理解している」

「そして私は、彼をまだマシンに乗せることができ、彼と共にテストすることができると信じている。我々が見せたくないモノを見ないという点で、彼を信頼することができる。そして、彼が良い仕事をしてくれると思う」

 またエリオットによれば、デ・フリーズは自身のレースに向けて専念してきたため、シミュレータで走る回数は比較的少なかったと語る。

「彼はいくつかのことをやってきた。フォーミュラEにも出ていたんだ。それが、彼の時間の大部分を占めていた」

「しかし繰り返しになるが、F1は非常に急速に変化する。学習は非常に速いスピードで行なわれるため、彼が1年前に行なったことは、おそらくもう役に立たないだろう。だから彼が今の我々のチームで得られる可能性があることは、チームがどう協力して仕事をしているかという方法だと思う。つまり、我々のプロセスとシステムということだ」

「我々が望んでいるのは、彼の今後の幸運だ。彼は我々の対応に非常に敬意を払ってくれていると思うから、心配は必要ない」

 なおデ・フリーズは、今季からメルセデスF1のドライバーになったジョージ・ラッセルとは異なる立場にある。ラッセルはメルセデスの育成ドライバーとしてF1までたどり着いたドライバーだが、デ・フリーズはそもそもマクラーレンの育成プログラム出身。FIA F2でチャンピオンに輝いたもののF1のシートを得ることができなかったため、2020年からメルセデスのフォーミュラEドライバーを務めた。

 そのため、メルセデスで多くの役割をこなしながらも、その立場は自由なものであったと、デ・フリーズは語っている。

「これまでの数年間、僕はメルセデスのドライバーとして認識されていたと思う。フォーミュラEではメルセデスでレースし、F1でもメルセデスのリザーブドライバーを務めてきた」

 デ・フリーズはそう語る。

「でもそれらの契約を除けば、他に提携関係はなかった。もちろん、僕らはこの数年で非常に友好な関係を築いてきた。だから、彼らは非常に協力的だったし、助けになってくれた」

「でもそれと同時に、僕は自分自身の利益を守るためにここにいる。もちろん、彼らが何かを失ったと、失望してくれていればいいね。実際はどうか分からないけど、彼らに聞いてみるといいよ」

「でも彼らは、僕がF1のグリッドに並ぶチャンスを得たのを見て、喜んでくれていると思う」

 

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