F1 イタリアGP
メルセデス、最後尾スタートのハミルトン“犠牲”に予選スリップ利用は無し? ハイリスク懸念
メルセデスF1はイタリアGPでルイス・ハミルトンがグリッド降格ペナルティを受けるため、チームメイトをスリップストリームで援助する可能性が考えられるが、ジョージ・ラッセルによるとその戦術は採られない可能性が高い。

Jonathan Noble
編集: 2022/09/10 3:38
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

メルセデスF1のジョージ・ラッセルは、第16戦イタリアGPの予選でチームメイトのルイス・ハミルトンと協力しスリップストリームを使った“ハイリスク・ハイリターン”な戦術を使うことはないと考えている。
イタリアGPではパワーユニット(PU)交換によるグリッド降格ペナルティが多数発生しているが、ハミルトンもその対象のひとりとなっている。ベルギーGPで発生した接触によるダメージの影響だ。
Read Also:
そして、ハミルトンがグリッド最後尾までの降格ペナルティ受けていることで、メルセデスには予選であるチャンスが生まれる。ハミルトンの予選結果をあまり気にしなくていいため、自身の予選を犠牲にチームメイトにスリップストリーム(トウ)を与えることができるのだ。
今戦の舞台であるモンツァ・サーキットは、カレンダーでも屈指の高速サーキット。そのためスリップストリームの効果も大きく、コンマ数秒を縮められる可能性がある。
しかし、ラッセルはそういったスリップストリームを使う戦略に伴うリスクを考えると、採用は見送るだろうと語っている。
「ちゃんとできれば、(スリップストリーム作戦は)間違いなく効果を発揮する」
ラッセルはそう語る。
「でもその戦略は、ハイリスク・ハイリターンなんだ。そういったものは、僕らがあまり重視していないことでもある」
「予選はクルマやタイヤについて多くの学びがある時間でもある。僕らは今年、明らかに予選で苦戦してきているんだ。だから、今は普通にこのセッションを過ごすと思うよ」
Lewis Hamilton, Mercedes W13
Photo by: Glenn Dunbar / Motorsport Images
なおハミルトンは自身が先行してコースに出ることで、ラッセルは十分に恩恵を受け取ることができるだろうとも語っている。
「今週末はジョージが(出走順を)選ぶ番なんだ。だから、多分彼は僕の後ろで出ていくことを選ぶだろう」と、ハミルトンは言う。
「だから僕が普通に走るだけで、彼はトウを得ることができると思う」
メルセデス勢は初日のFP1でフェラーリ勢の後ろ3〜4番手につけたものの、FP2ではペースが落ち、ラッセルが5番手、ハミルトンが7番手となった。そうした状況で、彼らはモンツァでは最高の状態にあるわけではないという見解を示している。
ラッセルはフリー走行を振り返り、次のように語った。
「ちょっと奇妙な1日だった。FP1ではかなり強さがあるようだった。でも(FP2で)フェラーリやレッドブルは、僕らに比べて一歩前進したようだった。それか、僕らが後退していたのかもしれない。FP2ではマクラーレンにも後れをとっていたからね。初日の内容を理解するために、今夜は作業が必要になるだろう」
そしてハミルトンは「僕らがより遅くなったか、彼らがもっと速くなったかだ。全力を出していたけど、特に速いとは感じないんだ」と語っている。
メルセデスの苦戦の原因のひとつには、彼らのエネルギーデプロイメント特性があると見られている。ストレートでのパワーブーストを、早くに使い切ってしまうのだ。
ラッセルはこの特性により、フェラーリとの争いで不利になってしまう可能性を認めている。
「ちょっとデプロイメントが足りていないんだ」とラッセルは言う。
「ウチはレッドブルと似ていているけど、フェラーリはデプロイメントの面で優位に立っているように思える」
「だからその点が、レースシナリオではより物事を難しくするかもしれない。彼らは”連コイン”を持っているんだからね。そういったところは、僕らが対処しなくちゃならないところだろう」
Read Also:
- ペナルティ確定の角田裕毅、イタリア初日はレースペース向上に注力「ロングランのセットアップが決まればチャンスはある」
- サインツJr.が初日最速! フェルスタッペン2番手もレースペースで群を抜く。角田裕毅15番手|F1第16戦イタリアGP
- ポルシェと破談……レッドブルF1が見据える次の一手とは。独自路線か新メーカー、それとも”元鞘”ホンダ?
- モンツァの”珍しい”再舗装、メルセデスF1にとっては不利に? ラッセルが懸念
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
コメントを読んで投稿する
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 ポルシェと破談……レッドブルF1が見据える次の一手とは。独自路線か新メーカー、それとも”元鞘”ホンダ?
次の記事 イタリアGP初日トップはフェラーリも、フェルスタッペン余裕のコメント「ロングランが良さそう。心配してない」
Top Comments
コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?
View More & Comment

More from
Jonathan Noble

大きく前進を果たせなければ、F1タイトル5連覇は目指せない……フェルスタッペン、レッドブルに警鐘鳴らす
F1
F1
2024/12/29
大きく前進を果たせなければ、F1タイトル5連覇は目指せない……フェルスタッペン、レッドブルに警鐘鳴らす

ハミルトンのメルセデスF1最終年度での苦戦、その原因は? エンジニアリング統括が明かす
F1
F1
2024/12/27
ハミルトンのメルセデスF1最終年度での苦戦、その原因は? エンジニアリング統括が明かす

僕にできることはある……ボッタス、“最悪のシナリオ”でF1シート喪失も闘志は消えず。酒の勢いで始めたおバカ挑戦で再認識
F1
F1
2024/12/25
僕にできることはある……ボッタス、“最悪のシナリオ”でF1シート喪失も闘志は消えず。酒の勢いで始めたおバカ挑戦で再認識

More from
メルセデス

ここで乗らなきゃいつ乗るんだ! ラッセル、2020年メルセデス代役で文字通り無理を通した過去明かす
F1
F1
オランダGP
10 時間前
ここで乗らなきゃいつ乗るんだ! ラッセル、2020年メルセデス代役で文字通り無理を通した過去明かす

アントネッリ大躍進のカギは? ルーキーシーズンの”学び”とメルセデスの管理が実を結ぶ
F1
F1
3 日前
アントネッリ大躍進のカギは? ルーキーシーズンの”学び”とメルセデスの管理が実を結ぶ

ジョージ・ラッセルが婚約を発表。チームメイトのアントネッリも祝福のメッセージ
F1
F1
6 日前
ジョージ・ラッセルが婚約を発表。チームメイトのアントネッリも祝福のメッセージ
最新ニュース

フェルスタッペン、後半戦の”優先事項”は「週末の途中でパフォーマンスが落ちてしまう問題を解決する必要がある」
機能
F1
ライブテキスト
評価
機能
F1 1 時間前
オランダGP
フェルスタッペン、後半戦の”優先事項”は「週末の途中でパフォーマンスが落ちてしまう問題を解決する必要がある」

ボルトレト、今後数年アウディで活躍か「条項とかないし、長期プロジェクトだからね」2年目も成長実感中
機能
F1
ライブテキスト
評価
機能
F1 2 時間前
ボルトレト、今後数年アウディで活躍か「条項とかないし、長期プロジェクトだからね」2年目も成長実感中

タイトル遠のく不運なレース展開に、エバンス「まさに僕って感じ。何も間違ったことしていないのに」
機能
フォーミュラE
ライブテキスト
評価
機能
フォーミュラE 3 時間前
ロンドンE-Prix レース1
タイトル遠のく不運なレース展開に、エバンス「まさに僕って感じ。何も間違ったことしていないのに」

リンドブラッド、F1ルーキーイヤーは”予想以上”のシーズン前半「夢のような日々を生きている」
機能
F1
ライブテキスト
評価
機能
F1 5 時間前
リンドブラッド、F1ルーキーイヤーは”予想以上”のシーズン前半「夢のような日々を生きている」
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録