メルセデスは1ストップ作戦を採れば楽々ワンツーだった? チーム首脳は懐疑的「果たしてタイヤが持ったかどうか……」

F1サンパウロGPでは、バルテリ・ボッタスが2ストップ作戦により「メルセデスのワンツーフィニッシュをみすみす捨てた」と考えているが、チーム側は変則的な1ストップ作戦を成功させられたかどうかは分からないとしている。

メルセデスは1ストップ作戦を採れば楽々ワンツーだった? チーム首脳は懐疑的「果たしてタイヤが持ったかどうか……」

 F1第19戦サンパウロGPでは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が10番グリッドから驚異的な追い上げを見せ優勝。2位に入ったチャンピオンシップのライバル、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とのポイント差を14に縮めた。しかしその一方で、3位に入ったバルテリ・ボッタス(メルセデス)は、チームが簡単にワンツーフィニッシュを達成できたと主張していた。

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 レース序盤、2番手を走るハミルトンは1回目のピットストップの際、首位のフェルスタッペンより1周早く入ることでギャップを縮めることに成功した。フェルスタッペンはハミルトンにアンダーカットされることを防ぐため、ハードタイヤに交換してわずか13周で2度目のピットストップを行ない、先手を打った。ハミルトンもそれに反応して数周後にピットイン。ここでは2台のポジションは入れ替わらず、コース上での激しいバトルが展開されていった。

 この時3番手を走るボッタスも、フェルスタッペンが入った直後に2度目のタイヤ交換のためピットに呼び戻された。しかしボッタスにとっては、ハードタイヤに交換してわずか10周ほどというタイミングでピットインの指示が出たこともあり、無線を通じて「僕たちは簡単に取れたはずのワンツーをみすみす捨ててしまったように思う」と不満を漏らしていた。

 結果的にフェルスタッペンから3秒遅れの3位でフィニッシュしたボッタスは、次のように主張した。

「1回目のピットストップがかなり遅かったので、1ストップで行くべきだという思いがあった」

「だから僕は今でも、1ストップだったら2位になれたんじゃないかと思っているんだ」

 しかしながら、メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、仮にボッタスが1ストップ作戦を採用したとしても2位に入れたかどうかは分からないとして、それ以上に4番手を走るセルジオ・ペレス(レッドブル)をカバーするためのピット戦略をとることが重要だったと話した。

「1ストップで持ちこたえることができたかどうかは分からない」とウルフは言う。

「確かに(1ストップ作戦を)成功させられたかもしれない。しかしペレスに3番手のポジションを奪われるというリスクもあった。我々はそのリスクを避けたかったのだ」

 またメルセデスのトラックサイド・エンジニアリング・ディレクターであるアンドリュー・ショブリンは、チームがボッタスの1ストップ作戦を検討していたことを明らかにしたが、やはり表彰台を失うリスクを恐れていたと説明した。

「バルテリはそれ(1ストップ作戦)がうまくいくと思っていたが、問題だったのは、このギャンブルが失敗した場合、バルテリの表彰台が危ぶまれるということだった」

 ショブリンはそう語る。

「ルイスに関しては、同じ戦略でマックスに勝負を挑んで勝てると思った。タイヤを少しでも温存できれば、アタックできるだけのペースがあると思っていた」

「変則的な作戦をとることも検討されたが、一歩間違えるとレースに勝てないため、それほど魅力的なものではなかった」

「マックスのハードタイヤでのペースダウンを見ると、(1ストップ作戦の場合)かなりのタイヤマネジメントをしなければいけなかっただろう」

 
 
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