F1 イギリスGP

メルセデスF1、新フロントウイングが明らかに。イギリスGPでアップデートを実施

メルセデスはF1イギリスGPに新たなアップデートパッケージを持ち込んでおり、その一部が明らかとなった。

Matt Somerfield Giorgio Piola

公開日時: 2023/07/07 8:18

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Mercedes W14 front wing detail

 メルセデスは、F1イギリスGPにアップデートパッケージを持ち込んでいるが、木曜日のピットレーンでその一部である新しいフロントウイングが確認された。

 フラップやエンドプレート接合部など、旧型の特徴がまだ多く確認できるものの、ウイング全体でどのように荷重を受け、どのようにノーズと相互作用するかにも大きな変更が加えられているようだ。

 以前のウイングと比べ、エンドプレートが丸みを帯びた形状に変更されている。これに合わせてエンドプレート外側に設けられているダイブプレーン(カナード)が調整されただけでなく、エンドプレート自体のキャンバーも調整されている。

 エンドプレートの再設計により、赤外線タイヤセンサーを格納するポッドの位置も変更された。この位置は、明らかに空力的観点からも最もパフォーマンスを発揮できる位置となっているだろう。

Mercedes W14 front wing

Mercedes W14 front wing

 メインプレーンの前縁は、ウイング外側の部分で持ち上げられている(赤矢印)。これはフロントウイングで重要なアウトウォッシュのコントロールに役立てられていると思われる。

 これは以前のレギュレーションでよく使用されていたソリューションを彷彿とさせるデザインだが、2022年のレギュレーション変更に伴い曲率に制限が加えられているため、完全再現はできていないようだ。

 またノーズに近い中央部も変更されており、上向きに持ち上げられていたメインプレーン前縁(下写真青矢印)が調整され、より滑らかにノーズチップに合流している。

Mercedes W14 front wing and nose

Mercedes W14 front wing and nose

 フラップなど他のインボードセクションも変更。ノーズチップの形状やバニティパネルの部分も変更されており、フロントノーズ周辺を通る気流の構造は旧型と比べて大きく変わっている可能性がありそうだ。

 フラップの形状変更は、視覚的にも分かりやすい変化だろう。旧型はフラップ中央部が盛り上がるような形状になっていたが、新型は前から見るとより直線的な形状に。しかしフラップ外側の後縁は丸くなっており、上から見るとS字を描くようなデザインとなっている。フラップにかかる荷重と気流コントロールの面で適切なバランスが得られるように配慮されているのは明らかだ。

 また、スロットギャップセパレーターのブラケットが気流を外側に導く空力パーツとして機能していることにも注目だ。空力パーツ的な形状になっているのは最も外側のブラケットのみで、その他は従来の馬蹄形の外観を保っている。

 メルセデスはこのスタイルのブラケットを公開した最初のチームだが、昨年は実戦投入はされなかった。一方でフェラーリは今季開幕からこのスタイルのブラケットを採用。最近ではハースも独自のデザインでこれを採り入れている。

 

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