F1
2026年のF1は“PU次第”? 伝説的エンジニアのニューウェイが予想……加入先アストンと提携結ぶホンダの力が試される
アストンマーティンのエイドリアン・ニューウェイは、F1の2026年レギュレーションについて語り、パワーユニットの性能差が雌雄を決すると予想した。

Filip Cleeren
公開日時: 2025/01/28 2:31
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Lance Stroll, Aston Martin AMR24
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
伝説的なF1レーシングカーデザイナーであるエイドリアン・ニューウェイは、2026年からF1に導入される新しいテクニカルレギュレーションによって、いかに優れたパワーユニット(PU)を手にしているかどうか次第のシリーズになるかもしれないと語り、2014年との類似点を示した。
3月からアストンマーティンのマネージングテクニカルパートナーに就任するニューウェイは、2014年に現行のハイブリッドPUがF1に導入された際にメルセデスが圧倒的な強さを見せたように、より電気パワーが重要となる2026年からも1社が頭ひとつ抜きん出る「可能性が大きい」と考えている。
2026年からのPUは、非常に複雑かつ高価なMGU-Hが廃止され、持続可能燃料を使用しつつ、MGU-Kからはるかに多くのパワーを引き出すこととなる。また、シャシー側でも現在のDRSシステムを発展させ、先行車に接近した際にマシンをブーストさせる“オーバーライドシステム”も導入される予定だ。
「最初はエンジンのフォーミュラになる可能性が大きい」とニューウェイはドイツのAuto Motor und Sport誌に語った。
「過去にF1で、シャシーのレギュレーションとエンジンのレギュレーションの両方が同時に変更されたことがあったか思い出せない。今回の場合、シャシーのレギュレーションはPUレギュレーションを補うために作成されたモノだ。異次元だよ」
Adrian Newey, Aston Martin Formula One Team
Photo by: Aston Martin Racing
「あるメーカーがトップに立つ可能性もあるはずだし、少なくとも最初はPU優位のレギュレーションになるだろう。仮に内燃機関側であれば、レギュレーション期間を通して圧倒的な内燃機関が生まれる可能性がある。レギュレーションの書き方からして、後れを取ったメーカーが追いつくのはかなり難しいからね」
「電気モーター側であれば、後れを取り戻せる可能性は高くなる。燃料面でも同様に、原則的には柔軟性がある。しかしテストベンチの制約や全てが最適化されているという背景から、最適化されていないエンジンに別の燃料を入れることはできない」
ニューウェイが加入するアストンマーティンは、2026年からホンダと提携し、ワークスPUの提供を受けることとなる。まだサウジアラビアの石油企業アラムコと手を組み、そこで開発された持続可能燃料を使用する。
他チームも2026年に向けた基盤づくりを行なっている。アウディはザウバーの買収を完了し、新規PUメーカーとして参入。ホンダと袂を分かつレッドブルはフォードと協力し、“レッドブル・パワートレインズ(RBPT)”として自社PUを開発・製造する。
F1 2026 FIA car renders
Photo by: FIA
新規参入組のアウディとRBPTに加え、現在のPUメーカーであるメルセデスやフェラーリ、ホンダが2026年からも開発・製造を続ける一方で、ルノーは撤退を選択し傘下のアルピーヌはメルセデスのカスタマーチームとなる。ただ、2026年からはゼネラルモーターズ(GM)傘下のキャデラックがF1チームとしてグリッドに並び、その後準備が整い次第6番目のPUメーカーとして加わることとなる。
次世代PUのレギュレーションは以前から発表されていたが、2026年テクニカルレギュレーションが承認されたのは昨年末。2025年に入り、ようやく新レギュレーション下のマシン開発が解禁となった。
ニューウェイは3月のアストンマーティン加入以降、新レギュレーション対応のため、主に2026年マシンの開発に集中すると語った。
「私が2026年マシンに集中するというのは明らかだ」とニューウェイは言う。
「ローレンス(ストロール/アストンマーティンのオーナー)は間違いなく、2025年マシンにも少し関わってほしいと思っているだろう。どんな貢献ができるかは、やってみないと分からない」
「私は4月末からF1を離れている。新しいレギュレーションについて詳しい知識はほとんどない。PU面では、レギュレーションが発表されてしばらく経つが、シャシー面、空力、車両力学の面では、あまり知識がない。スタートしたら急速に学んでいくことになる」
関連ニュース:
F1ホンダF1、2026年導入の新PU開発は”計画通り”に進行中。まずは重要度高まる電気部分に注力
F1ホンダ、アストンマーティン、アラムコ、バルボリンが強力タッグ。F1新時代に向けて技術協力協定を締結
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 メルセデス、2025年F1マシンの発表日を公表。プレシーズンテスト直前に実車お披露目へ
次の記事 フェラーリ、2025年のレーシングスーツの赤が濃くなった? そこから想像できるニューマシンの秘策

More from
Filip Cleeren

コラピント痛恨の同士討ちに、アルピーヌ首脳ブリアトーレも失望感示す「今後どのような対応を取るべきかを検討」
F1
F1
アゼルバイジャンGP
1 時間前
コラピント痛恨の同士討ちに、アルピーヌ首脳ブリアトーレも失望感示す「今後どのような対応を取るべきかを検討」

あんなヤツ、出場停止だろ! ノリス、魚雷アタックのコラピントに怒り爆発「F1ドライバーにふさわしくない」
F1
F1
アゼルバイジャンGP
13 時間前
あんなヤツ、出場停止だろ! ノリス、魚雷アタックのコラピントに怒り爆発「F1ドライバーにふさわしくない」

今季初Q3進出のカルロス・サインツJr.、黄旗無視で痛恨の5グリッド降格ペナルティ。減速が不十分と判断
F1
F1
アゼルバイジャンGP
21 時間前
今季初Q3進出のカルロス・サインツJr.、黄旗無視で痛恨の5グリッド降格ペナルティ。減速が不十分と判断
最新ニュース

ホンダF1、アゼルバイジャンは2台リタイアと苦しい週末に「現在のパッケージとしてこれ以上は望めない状態」
F1
F1 F1
アゼルバイジャンGP
3 分前
ホンダF1、アゼルバイジャンは2台リタイアと苦しい週末に「現在のパッケージとしてこれ以上は望めない状態」

フェルスタッペン、今季初優勝まであと0.196秒! 勝利は逃すも「最後のスティントは楽しかった」
F1
F1 F1
アゼルバイジャンGP
42 分前
フェルスタッペン、今季初優勝まであと0.196秒! 勝利は逃すも「最後のスティントは楽しかった」

コラピント痛恨の同士討ちに、アルピーヌ首脳ブリアトーレも失望感示す「今後どのような対応を取るべきかを検討」
F1
F1 F1
アゼルバイジャンGP
1 時間前
コラピント痛恨の同士討ちに、アルピーヌ首脳ブリアトーレも失望感示す「今後どのような対応を取るべきかを検討」

アロンソ、リタイアの原因は異常なパワー不足と明かす「ホンダを信頼して、良くなっていくことを期待するしかない」
F1
F1 F1
アゼルバイジャンGP
2 時間前
アロンソ、リタイアの原因は異常なパワー不足と明かす「ホンダを信頼して、良くなっていくことを期待するしかない」
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録