FP1で接触のオコンとペレス、お互い処分はなし。大規模な通信トラブルが事故の遠因に
F1エミリア・ロマーニャGPのFP1で接触したセルジオ・ペレスとエステバン・オコンは、赤旗の原因を作ったものの処分を免れた。
イタリアのイモラ・サーキットで行なわれたF1エミリア・ロマーニャGPのFP1。このセッションでは技術的な問題が発生し、テレビ中継やピットウォールでの無線・データ通信など、多岐に渡って影響が出ていた。
そんな中、セッション開始から36分が経過したタイミングでアクシデントが発生した。
アルピーヌのエステバン・オコンはスロー走行中、高速で接近してくるレッドブルのセルジオ・ペレスに道を譲ろうとしていた。しかしながら、チームからドライバーへの無線交信が難航していたためにトラフィックの状況について誤解が生じ、ターン5でオコンと右フロントとペレスの左リヤが接触してしまったようだ。
ペレスは左リヤのホイールに大きなダメージがあったことからターン6出口でスピン。オコンはターン7手前でストップした。2台が走行不能となってコース脇にマシンを停めたため、セッションは赤旗中断となった。
しかし前述の技術的な問題もあって、このインシデントの一部始終が中継映像で映し出されることはなく、オンボード映像も流されなかった。そのため、インシデントの直後は2台の間に何が起こっていたのか分からない状況だった。
ペレスとオコンはセッション終了30分後にスチュワードに呼び出されたが、どちらにも落ち度がないという結論で両者合意した。そしてスチュワードは、ふたりに対してこれ以上の措置を講じないことを決定した。
スチュワードは報告書の中で次のように記している。
「オコンはターン5の手前で、ペレスを先に行かせるためにスロー走行しており、ターンのイン側に移動した。ペレスはアタック中であった。2台のマシンは同時にエイペックスに突入して、ホイール同士が接触した」
「両者は聞き取りの結果、彼らはその時にチームとのコミュニケーションが制限されていたり、あるいは全くコミュニケーションが取れない状況にあり、それにより不幸なタイミングのズレがあったということで合意した」
「どちらのドライバーもお互いに落ち度がないことで合意した。スチュワードはこれ以上の措置を講じない」
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