アルファロメオF1、2023年は大苦戦も「パニックを起こす必要はない」とボッタス。アウディ合流に向けて着実に前進
アルファロメオF1のバルテリ・ボッタスは、チームは2023年の目標を達成できていないものの「パニックを起こす理由はない」と語っている。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
アルファロメオF1チームは、モナコGPを終えた時点でコンストラクターズランキング8番手。開幕戦バーレーンGPでバルテリ・ボッタスが8位、第3戦オーストラリアGPで周冠宇が9位に入ったことで、6ポイントを手にしている。
しかし2022年シーズンは6戦を終えた時点で計39ポイントと獲得していたことを踏まえれば、2023年は厳しいシーズンとなっていると言える。ただ、ボッタスは「パニックを起こす必要はない」と語っている。
そしてボッタスは今シーズンの目標を見直し、特定の結果を出すことよりも、長期的なチームの改善に焦点を移したと認めている。
ボッタスはスペインGPの週末に先駆けて、次のように語っている。
「僕らが望んでいるところにいないのは間違いないし、僕が求めている結果も手にできていない」
「もちろん、僕らの今年のゴールは一歩前進することだが、実現できていない」
「それが今の状況だし、この状況から脱却してより良いモノにしようと努力しているのは確かだ。しかし、それには少し時間が掛かるから、厳しいシーズンになるだろう」
「ただ、アップデート投入の準備が整っているのは良いことだ。投入されるパーツが僕らの助けになるのは分かっているし、それは良いことだ。1周あたり0.2秒の改善が、大きな違いを生むからね」
「今の目標やモチベーションは進歩であり、改善を見てそれを感じることだ。僕はまだ長期的な視野でこの仕事に取り組んでいる。だから、パニックを起こす必要はないよ」
Valtteri Bottas, Alfa Romeo F1 Team
Photo by: Erik Junius
現在アルファロメオがネーミングライツを持つザウバーは、アウディとパートナーシップを締結。2026年からアウディのワークスとしてF1に参戦することとなっている。
ボッタスは、レースでの結果には反映されていないものの、新たなパートナーシップに向けてチームは前進していると主張している。
「間違いなく少しは進化していると思う」と彼は言う。
「細かいディティールへのこだわりはかなり向上していると思う。マシンを見ても、全てがより良く仕上がっていて、より細部にまで行き届いている。また、チーム運営の面でも同じように前進していると思う」
「しかしパフォーマンスに関しては、オフシーズンの改善が充分じゃなかった。だから今はそのことに集中しているんだ」
「でもチームには進歩が見られる。チームのみんなも、将来のチームラインアップに対するワクワクを感じているみたいだ」
「だから状況は正しい方向に進んでいると思う。昨年あたりから期待していたほど速くはないかもしれない。でも正しい方向に進めているんだ」
そしてボッタスは、中団グループから今年一気に上位グループへ駆け上がったアストンマーチンの存在が、上を目指すアルファロメオ/ザウバーのようなチームにとってのインスピレーションになると強調している。
「まだやるべきことが沢山残っているのは間違いない」とボッタスは続ける。
「アンドレアス(ザイドル/ザウバーCEO)やアレッサンドロ(アルンニ・ブラビ/F1チーム代表)も、それを分かっている。僕らもそれを受け入れているんだ」
「でも、このパドックにいるチームの一例として、アストンがオフシーズンの間にやってのけたことを見ると、かなりモチベーションが上がると思う」
「正しいことをすれば、きちんと上へ行けるということを証明したんだ。アストンやレッドブルのようなチームが成し遂げたことを見て、それが可能なんだというモチベーションに変える必要があると思う」
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