ノリス、“マクラーレン・メルセデス”に大きな期待「これまでよりはるかに良いパッケージ」
ランド・ノリスは、メルセデス製パワーユニットを積んだマクラーレンのパッケージが、これまでよりも“はるかに良いものになる”と考えている。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
マクラーレンは2021年より、パワーユニット(PU)サプライヤーをルノーからメルセデスにスイッチ。1995年から2014年まで長きに渡ってパートナーシップを結んできた2者が再びタッグを組むこととなった。
2015年からホンダ製PUを使用していたマクラーレンは、ホンダとのパートナーシップで成功を収められず2018年からルノー製PUを使用していたが、ルノーとの関係も3年で終了となった。メルセデスとの契約は少なくとも2024年まで続く予定だ。
2021年シーズンに向けてはシャシー開発が凍結されている一方で、各チームふたつずつ割り当てられたトークンを使用して部分的な開発をすることが可能となっている。ただマクラーレンはPUを切り替えるにあたってこのトークンをふたつとも消費しなければならない。
しかし、マクラーレンで3年目を迎えるランド・ノリスはこのことが状況を複雑にするとは考えておらず、むしろパフォーマンス面で大きなステップを踏むことになるだろうと語った。
「全てにおいて、これまでよりも良いパッケージだと思う」
「パワーも増したし、おそらく信頼性も向上した。パッケージのフィッティングも若干良くなっているし、全体的にポジティブな点がたくさんあるよ」
「もちろん僕は全てを知っている訳ではないから、ネガティブな点もいくつかあるかもしれない。ルノーとはこれまで良い関係を築いてきたし、ここまではとてもスムーズに進んできたから、後々新たな問題点などが出てくるかもしれないね」
「これから理解しなければいけないこともあるだろうけど、エンジニアとメカニックはそれらを理解することで(PUの)移行において素晴らしい仕事をしてくれると思う」
「少し厄介になることもあるだろう。でもパッケージとしてははるかに良いものになるはずだし、トップに向けてさらに前進できるという自信を与えてくれる」
一時期の不振から脱し、中団チームをリードする存在となったマクラーレンは、2020年には表彰台を2度獲得してコンストラクターズランキング3位を獲得した。
ノリスは以前、マクラーレンの2020年マシン『MCL35』を理解するのに苦労する場面もあったと語っていた。しかしながら、2021年マシンはそのMCL35の大部分を引き継ぐ形となるため、マクラーレンはこのマシンについての学習を続けることができ、それがより多くのパフォーマンスを引き出すことに繋がるだろうとノリスは考えている。
「トリッキーなマシンだったので、苦しんだこともあるし、ポジティブな部分もネガティブな部分もあった。2021年までに取り組むべきことはまだたくさんあるよ」とノリス。
「マシンに悪いところやネガティブなところがあっても、それを改善してポジティブに変えていけば、マシンは速くなる。それは良いことだ」
「遅くて何に手をつければいいのか分からないような、とんでもないマシンという訳ではない。取り組むべき方向性は分かっていると思う。ただそれらの正解を導き出すことが難しいんだ」
「だからこそ、ここ2〜3年の(中団)チームは皆似たような感じだったんだろう。フェラーリを除いてね。いくら各チーム膨大な資金を投入しているとはいえ、エンジニアが異なるパーツのミリ単位の違いを正確に把握することは簡単じゃないんだ」
「僕たちはファクトリーだったり空力部門のみんなと密接に仕事をしていて、来年に向けてのマシン開発に懸命に取り組み続けている」
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