今のアロンソは“仲間思い”! オコン「彼についての悪い噂が間違っていたと証明できた」
F1ハンガリーGPで自身初優勝を遂げたアルピーヌのエステバン・オコンは、フェルナンド・アロンソをチームメイトに迎える際に言われた「トラブルを抱えることになる」という警告は間違っていたと語った。

波乱のF1第11戦ハンガリーGPで自身F1初優勝を果たしたアルピーヌのエステバン・オコンは、チームメイトにフェルナンド・アロンソを迎える際に耳にした悪い噂は間違っていたと語った。
2018年シーズン末にF1を離れたアロンソは、世界耐久選手権(WEC)やインディ500等への参戦を経て、3年ぶりにアルピーヌからF1へ復帰した。F1キャリアの“第1スティント”では「チームメイトに対して容赦がない」ドライバーのひとりとして評価されており、当時ルーキーだったルイス・ハミルトン(現メルセデス)と共にマクラーレンで戦った2007年シーズンはその最たる例だろう。
アロンソには、F1復帰後もそのレッテルが付きまとい、オコンも2度のF1世界チャンピオンであるアロンソをチームメイトに迎えることが、コース内外で大きな挑戦になると理解していた。
しかし、オコンは多くの人から寄せられた「トラブルを抱えることになる」という声は的外れだったと考えている。そして、それどころかふたりのチーム仲は信じられないほど上手くいっていると語った。
「様々な人から警告されたり、人づてに聞いた話を聞かされたりと、色々なことがあった」
アロンソとの関係性についてmotorsport.comに聞かれたオコンはそう答えた。
「だけど、そういう問題は一切ないと言えるね。チーム内の雰囲気も素晴らしいし、必要な情報を共有しながら一緒に働けている」
「まあ、僕らはタイトル争いで1位、2位を競っている訳ではないから、違うのかもしれない」
「でも、そういう問題はひとつもない。フェルナンドと一緒に働けて僕は嬉しいし、僕らは良い関係を築けている。とても上手くやれていると思うよ」
ハンガリーGPで予選17番手に沈んだオコンは、5台が姿を消すこととなったレース1周目の多重クラッシュ、そしてレースリーダーの判断ミスによってトップに浮上。レース大半では、アストンマーチンのセバスチャン・ベッテルを後ろに従え周回していた。最後尾に沈んだハミルトンがハイペースで上位勢を猛追するも、アロンソがその行く手を阻んだ。レース後半、アロンソは10周に渡ってハミルトンの攻撃を交わし、前を走るチームメイトを援護したのだ。
F1で初めてトップチェッカーを受けパルクフェルメに戻ってきたオコンを、5番手でフィニッシュしたアロンソは両手で出迎えた。(2番手でチェッカーを受けたベッテルは、マシンから規定量の燃料が回収出来なかったとしてレース後に失格。アロンソは4位に繰り上がったが、アストンマーチン側が控訴の姿勢を見せていることから暫定結果となっている)奇しくも、アロンソのF1初優勝の地もハンガリーであった。
レース後、オコンは勝利に大きく貢献したアロンソに関しこう語っていた。
「このレースで“ライオン”のように戦ってくれたフェルナンドにはとびきり感謝しなくてはならない。ギャップを築いて、少し落ち着けたのはあのお陰だからね」
「これは色々な記者に話していることだけど、フェルナンドがチームに加わる前に、彼を悪く言うコメントが沢山寄せられた。でも、僕らは素晴らしいコンビを築けているし、チームを引っ張れていると話している」
「僕らがこれからもっと勝てるようになって、近いうちに一緒に表彰台に登れたら嬉しいな」
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