F1カタールGP決勝で相次いだタイヤのパンク。ピレリは原因究明へ

ピレリは、F1カタールGPの決勝レースで4台のマシンがパンクに見舞われたことを受け、調査を開始することを明らかにした。

F1カタールGP決勝で相次いだタイヤのパンク。ピレリは原因究明へ

 F1カタールGPでは、4台のマシンがパンクに見舞われることになった。ピレリはこの原因について、調査を開始することを明らかにした。

 バルテリ・ボッタス(メルセデス)、ランド・ノリス(マクラーレン)、ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)、ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)の4台は、カタールGPの決勝レースでそれぞれパンクに見舞われた。これが原因となり、ラティフィはピットに戻ることを諦めてリタイア。ボッタスもその時に受けたダメージが原因で、後にリタイアすることになった。

 カタールでF1が行なわれるのは、今回が初めて。そのためどのチームも、サーキットに関する実際の走行データは、ほとんどないままレースを迎えた。

 ただコースレイアウトから、左フロントタイヤに多くのストレスがかかることは想像されていた。金曜日と土曜日のフリー走行では、タイヤのデグラデーションは小さかったものの、摩耗が限界に達する可能性があることは示唆されていた。

 しかしピレリは、フリー走行のデータから、問題が生じることについての懸念は見られなかったという。

「金曜日にシミュレーションの結果をチェックし、そのシミュレーションとテレメトリーのデータを比較したところ、予想と違うモノは見られなかった」

 ピレリのF1担当責任者であるマリオ・イゾラは、motorsport.comの取材に対してそう語った。

「考慮しなければならない要素はたくさんある。全てのタイヤが完全に摩耗していたから、確かに摩耗の度合いは高かった。また全てのラップで、彼らは縁石の上を走っていたから、高速で縁石を走ることによる影響も考えなければいけない」

「タイヤが切れているという事実は、内圧が下がる前後に何かによって引き起こされた可能性がある」

「また内圧が下がったのは、一瞬という訳ではないが、突然のことだった。ラティフィを除いて、全てのドライバーはタイヤがパンクした状態でガレージに戻ることができた。残念ながらラティフィは、パンクした後1周丸々走る必要があった」

「つまり、検証すべき多くのことがある。タイヤについては、ミラノ(にあるピレリのファクトリー)に戻す。そしていつもと同じように調査を行ない、何が起きていたのかを理解するつもりだ」

 イゾラ曰く、摩耗したタイヤは、縁石の衝撃による損傷を受けやすくなるという。

「摩耗が進んでいて、衝撃から保護する能力が弱まったタイヤは、痛めつけられやすい」

「それで、その後タイヤが切れてしまったのだろうか?」

「昨日(土曜日)はフロントウイングで切れた事例があった。フロア、ウイング、シャシーなどによってダメージを受けたマシンもあった。だから、どんな可能性も除外したくない」

「キャンバーがついているため、内圧が低くなると内側のショルダー(角)が壊れてしまうことになる」

「また小さなパーツ片や縁石は、小さなパンクを引き起こす可能性がある。そしてタイヤ内部の空気が失われると、壊れてしまった時にタイヤにかかっている高いレベルのエネルギーに対応できなくなってしまう」

「なぜ内圧が失われたのかを理解する必要がある。つまり以前何が起きたのかを、調査する必要があるのだ」

 FIAのF1レースディレクターであるマイケル・マシは、FIAもピレリが行なう調査に介入すると語る。

「我々(FIA)とピレリは、協力して様々なことを理解するのに努めるだろう」

 そうマシは語った。

「タイヤは、まもなくイタリアに戻される予定だ。そして彼らは、完全な分析を行なうことになるだろう」

 
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