F1 オーストラリアGP

F1オーストラリアGPも荷物到着遅延の危機に直面……しかし船から飛行機に荷物を積み替え、遅れを回避!

F1オーストラリアGPに向かう荷物に遅延が発生。一時はグランプリ開催に間に合わない可能性があったという。しかしバックアッププログラムを発動し、遅延を回避することに成功したようだ。

Jonathan Noble

Jonathan Noble

編集: 2022/04/06 18:34

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Freight arrives

 F1は、オーストラリアGPが開催されるメルボルンに向けた荷物の輸送遅れを回避するため、輸送ルートの変更を行なった。これにより、一部のチームの荷物がサーキットに届かないという状況を回避することができたようだ。

 輸送コストの上昇と、ウクライナでの戦争の影響により、世界中で貨物輸送に遅延が発生している。F1もこの例外ではなく、数週間前に発送したはずの荷物の一部が、予定したスケジュールでオーストラリアに届かないという危機的状況が実は迫っていた。

 ある3チーム分の荷物は、ヨーロッパから42日間かけてオーストラリアに到着するスケジュールで発送された。この荷物は海上輸送だったのだが、船の航行が予定よりも1週間以上遅れたため、グランプリに間に合わない可能性が浮上していた。

 この遅延を回避するため、F1の公式パートナーである世界的運送会社”DHL”が介入。シンガポールで船から貨物を下ろし、代わりにメルボルンまで飛行機で輸送するという決定を下した。

 DHLのモータースポーツ・ロジスティクス担当副社長であるポール・ファウラーは、この輸送計画変更を直接監督するためにシンガポールへ渡り、指揮を行なったという。

 シンガポールで貨物船から降ろされた荷物は、ロサンゼルスとベトナムから飛んできたボーイング777とボーイング767-300の合計2機に積み替えられ、直接メルボルンに送られることになった。その結果、荷物は月曜日の朝にはオーストラリアに到着。全てのチームの荷物がサーキットに揃い、グランプリの開催危機は回避されることになった。

 先日はMotoGPの荷物が輸送の遅延に見舞われ、アルゼンチンGPは当初3日の予定が2日間に短縮されることになった。さらに遅れが生じていたら、グランプリ自体が開催できなかった可能性すらあった。

 なおF1でも、バーレーンの合同テストに向けて送られたハースF1チームの荷物輸送が遅延したため、テスト初日午前の走行を見送る必要があった。

 世界的でこのような荷物の輸送遅延が頻発しており、今シーズンは綱渡りの輸送という事件も、度々発生するかもしれない。その上で、輸送コストも大幅に高騰しており、各チームやF1の財政面を圧迫。金額の高騰度合いは、この2年でまさに天文学的に急上昇しているという。

 前出のDHLのファウラー副社長は、次のように説明する。

「今はほとんど、入札競争のような形になっている。ヨーロッパからアジアに送り、そしてヨーロッパに戻す時のコンテナ1個分の輸送費は、当初約900ドル(約11万円)だったのが、今では約2000ドル(約25万円)になっているのだ」

 輸送コストを削減するため、各チームは比較的安価で用意できる装備品については複数セットを用意し、飛行機ではなく船便で輸送している。

 ファウラー副社長は次のように語った。

「全てのチームは、5セットの装備を用意しているが、レース数が増えたために今ではそれが6セットに増えている。ガレージの中のモノ、ピットウォールにあるモノ、ピットレーンに置かれているモノ、そしてチームスタッフが座るためのモノなどは、全て海上輸送で運ばれているのだ」

 

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