分析

F1 Bahrain March testing

マクラーレンF1、”画期的”なディフューザーを採用。他チームが真似をする?

今季のF1はダウンフォースを削減するため、空力のレギュレーションに変更が加えられた。しかし各チームはこのダウンフォースを取り戻すために、様々な解決策を採用。中でもマクラーレンはディフューザーに興味深い処理を施してきた。

Matt Somerfield Jonathan Noble

編集: 2021/03/14 11:01

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

McLaren MCL35M rear detail

 マクラーレンは、ダウンフォースを削減するための今季のレギュレーションに対応するため、興味深い処理を施したディフューザーを登場させてきた。

 今季のF1は、新型コロナウイルスの影響により財政的に厳しい状況になった各チームを救うため、昨年型のマシンを基本的には継続使用することになっている。ただ空力開発は比較的自由であるため、ダウンフォースが増すのは間違いない……そんな状況に対処すべく、空力レギュレーションに変更が加えられた。

 このダウンフォース削減のために制限が加えられたのはフロアやブレーキダクト、そしてディフューザーなどだが、ほとんどのチームはフロアに集中。様々な解決策を用意してきた。

 しかしそんな中、マクラーレンはディフューザーに独特のソリューションを投入し、ライバルとは一線を画す方法に歩みを進めた。

 ディフューザーは、F1マシンのフロア下を流れる空気を活用し、ダウンフォースを生み出すためのパーツだ。FIAはこの効果を減らすため、ディフューザー内部を分割するためのストレーキの高さを、昨年までより50mm短縮することを義務付けている。これによりディフューザー内部の整流効果が低くなり、発生するダウンフォース量も減ると考えられたのだ。

 しかしマクラーレンは、このエリアに対する”巧妙な”解決策を見つけたようだ。彼らは、ストレーキの高さを短縮するために作られた理論上のカットラインの下に、ふたつのストレーキを設定するためのトリックを採用しているように見える。

 彼らはフロアからディフューザーに遷移する部分を後方に延長。許されているよりも低い位置にストレーキ(白い矢印)を存在させることを可能にしたようだ。

 この車体中心線に近い位置にある高さの長いストレーキは、ディフューザーが後方に向けて広がっていくにつれ、徐々に上方に跳ね上げられ、さらに外向きに方向が変えられている。

 下の昨年モデルと比較すれば、車体中心線付近の左右ふたつのストレーキが、フロアに接続されるようになったのが良くわかるだろう。

McLaren MCL35 diffuser detail

McLaren MCL35 diffuser detail

Photo by: Giorgio Piola

 また今季のレッドブルRB16Bのように、全てのストレーキの高さが同じソリューションとは対照的だとも言える。

Red Bull Racing RB16B rear detail

Red Bull Racing RB16B rear detail

Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images

 マクラーレンが今回投入したアイデアは、他のチームによって間違いなく評価されるだろう。そして、パフォーマンス向上に寄与するのか、判断されることになるはずだ。

 しかし今季のテスト日数は3日間と限られており、開幕戦までの期間も2週間を切っている。つまり、ライバルチームが開幕戦までにコンセプトをコピーできる可能性はほとんどない。

 非常に効果的なモノであったとしても、ライバルが”真似”をするまでにはそれなりに時間がかかるだろう。

 

Read Also:

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

コメントを読んで投稿する

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 速報:F1プレシーズンテスト3日目午前|レッドブルのペレスがトップ。ガスリー4番手

次の記事 F1プレシーズンテスト3日目午前|レッドブル・ホンダのペレスがトップ。ガスリー4番手

Top Comments

コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?

View More & Comment

More from

Matt Somerfield



F1メカ解説|8種類のリヤウイングと14種類のビームウイングを投入したマクラーレン……2025年ダブルタイトルを目指し「デザイン上のリスク」を冒す

F1

F1 2024/12/24

F1メカ解説|8種類のリヤウイングと14種類のビームウイングを投入したマクラーレン……2025年ダブルタイトルを目指し「デザイン上のリスク」を冒す



F1メカ解説|2026年からの新レギュレーションF1マシン、デザインの自由度が増した? FIAが発表した新たなレンダリングを検証

F1

F1 2024/12/17

F1メカ解説|2026年からの新レギュレーションF1マシン、デザインの自由度が増した? FIAが発表した新たなレンダリングを検証



F1メカ解説|RBがシーズン最終戦に投入した”2025年に向けたテスト”用フロントウイング。その狙いは?

F1

F1 2024/12/15

F1メカ解説|RBがシーズン最終戦に投入した”2025年に向けたテスト”用フロントウイング。その狙いは?

More from

マクラーレン



激昂ノリス、激しいチームメイトバトルに声荒げる……しかしレースが終われば冷静に「後から考えれば、あれはフェアだった」

F1

F1

イタリアGP

1 日前

激昂ノリス、激しいチームメイトバトルに声荒げる……しかしレースが終われば冷静に「後から考えれば、あれはフェアだった」



スリップストリーム得られず0.5秒損した? ノリス「望んだようにはいかなかった」決勝も苦戦覚悟

F1

F1

イタリアGP

3 日前

スリップストリーム得られず0.5秒損した? ノリス「望んだようにはいかなかった」決勝も苦戦覚悟



予選3番手のオスカー・ピアストリ、Q2でローソンの走行を妨害し3グリッド降格処分「彼がどこからやってきたのか、よく分からない」

F1

F1

イタリアGP

3 日前

予選3番手のオスカー・ピアストリ、Q2でローソンの走行を妨害し3グリッド降格処分「彼がどこからやってきたのか、よく分からない」

最新ニュース



これが“ヨーヨーレース”の功罪か。イタリアGPは各所で膠着状態が発生……その中で際立ったメルセデスとアントネッリの傑出度

F1

F1 F1

イタリアGP

4 時間前

これが“ヨーヨーレース”の功罪か。イタリアGPは各所で膠着状態が発生……その中で際立ったメルセデスとアントネッリの傑出度



キミ・ライコネンの息子ロビンがレッドブル育成入り! 11歳の”2代目アイスマン”に翼を授ける

F1

F1 F1

イタリアGP

5 時間前

キミ・ライコネンの息子ロビンがレッドブル育成入り! 11歳の”2代目アイスマン”に翼を授ける



VR46、モルビデリ後任にニッコロ・ブレガを2027年ライダーに起用。WSBKで2026年を支配する強者がMotoGPに転向

MotoGP

MGP MotoGP 5 時間前

VR46、モルビデリ後任にニッコロ・ブレガを2027年ライダーに起用。WSBKで2026年を支配する強者がMotoGPに転向



メルセデスはラッセルを優先するべきだった? モントーヤ主張「そうすれば良いバトルが見られたのに」

F1

F1 F1

イタリアGP

6 時間前

メルセデスはラッセルを優先するべきだった? モントーヤ主張「そうすれば良いバトルが見られたのに」

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録