マクラーレンのリカルド、母国凱旋レースでの好パフォーマンスに満足げ「この結果はメガだ!」
F1オーストラリアGPを6位入賞で終えたマクラーレンのダニエル・リカルドは、決勝レースで発揮できたパフォーマンスに満足しているようだ。
写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images
F1オーストラリアGPの決勝レースが行なわれ、マクラーレンのダニエル・リカルドが6位入賞。開幕からの苦戦を鑑みて、母国凱旋レースでの好成績に満足しているようだ。
マクラーレンは開幕戦バーレーンGPで下位に沈み、サウジアラビアGPでも予選Q3には手が届かないなど、昨年フェラーリとコンストラクターズランキング3位を争ったチームが苦戦を強いられていた。
しかしオーストラリアGPでは、マクラーレンはフリー走行から速さを見せ、FP3ではリカルドのチームメイトであるランド・ノリスがトップタイム。予選ではノリスが4番手、リカルドが7番手を確保した。
決勝レースでもマクラーレンのペースは良く、今週末速さを見せるアルピーヌ勢を振り切ってノリスが5位、リカルドが6位に入った。
リカルドはこの好成績を、2022年マシンから予想より速くパフォーマンスを引き出したチームによる「スムーズな」レース週末の賜物だと語っている。
「これがおそらく最高の週末の締めくくり方だと思う。僕らは続けていくよ」とリカルドは言う。
「というのも、バーレーンの後も僕はとてもポジティブだったし、巻き返せると思っていたんだ。今回できるとは予想していなかったから、僕は耐えることになると思っていた」
「でも今週末は全体的に、僕らにとってはよりスムーズなモノになった。そのおかげで、実力をたくさん見せられたと思う」
「僕はレースの一部で競争力を発揮できたと思う。序盤はミディアムタイヤで強さを感じられた。でも(第2スティントの)ハードタイヤでは、レース残り4分の3のところで若干後れを取ってしまった」
「その後ペースが戻ってきたけど、まだまだ改善していくところがあるね」
「でも、ここ数戦に比べれば、このチームの結果はメガだよ」
Daniel Ricciardo, McLaren MCL36, Esteban Ocon, Alpine A522
Photo by: Carl Bingham / Motorsport Images
マクラーレンは第2戦に続き、第3戦でも大型アップデートの投入を行なわなかった。しかし既存のパッケージの理解が進めば、結果も自ずとついてくるとリカルドは楽観的に捉えていたという。
「最初の数レースが終わって、僕が楽観的でいられるのはそのおかげだと思う」
「あの段階での結果はかなり酷かったのは分かっている。けど、同時にニューマシンについて僕らは全て理解できている訳でもないとも分かっていた。何か糸口が見つかるかもしれないと心の中で思っていたんだ」
「3レース目で実現するとは思っていなかったけど、ホームレースでそれを示せて嬉しいよ」
リカルドはそう喜ぶ一方で、マシンをベストな状態に持っていくには安定性が必要だとも認めている。
「レースでは確かに、いい面もあったと思う。けどその他の部分では、まだ学び得る必要がある」
「コースの特定のエリア……ターン3〜4とかでは一貫して遅いと感じていて、改善することができなかった。だから自分自身とマシンからもっと引き出す方法を見つけなきゃいけない」
「もっと安定して走れない理由はそこにある。僕の課題だね」
新型コロナウイルスの影響により、2020年のイベント開催直前に中止となって以降、開催されてこなかったオーストラリアGP。久しぶりのF1、そして母国の“ヒーロー”の凱旋とあり、決勝レースでは12万8294人もの大観衆がリカルドの走りを見守った。
4日間で史上最多の合計42万人がサーキットを訪れたオーストラリアGPはどうだったかと尋ねられると、リカルドはこう答えた。
「ぶっ飛んでるね。とっても良いよ」
「マシンから降りた時に、かなりの歓声が上がっていて、『うわ! これが6位への歓声か!』ってなったんだ。ここで優勝したり、表彰台に上がるのは想像がつかないけど、そうなったら耳栓をはめておく必要があるかもね」
「とっても素晴らしい。みんなが来てくれて僕は嬉しいし、彼らも良い週末を過ごせたと思う」
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