サインツJr.、リカルドの現状に同情「F1では”自分の良い時期”はすぐに忘れられる」
ダニエル・リカルドが来季のシートを獲得できないということは、F1の残酷な性質を証明しているとカルロス・サインツJr.は語った。
写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images
カルロス・サインツJr.(フェラーリ)は、ダニエル・リカルドほどのドライバーが来季シートを確保できないということは、F1の残酷な性質を示していると語った。
リカルドは2021年にマクラーレンに加入したが、2シーズンに渡って思うようなパフォーマンスを発揮できず、今季限りでチームを離れることになった。
リカルドは当初、来季のレースシート獲得を目指していたものの、空きシートは少なくなっており、先日彼は2023年のF1参戦を見送ることを認めた。現時点では、2024年のシート獲得に向けて、来季はメルセデスのリザーブドライバーを務める可能性もあると見られている。
レッドブル陣営を離れてルノー、マクラーレンに移籍するなど、リカルドと同じようなキャリアを辿ったサインツJr.は、リカルドの件はF1ドライバーがいかにコンスタントにパフォーマンスを発揮しなければならないかを示す典型例であり、過去の自分の栄光にすがっていてはいけないことを意味すると語った。
「これはドライバーなら誰でも知っていることだ」
そうサインツJr.はmotorsport.comに語った。
「なぜなら、よりスケールは小さいけど、毎戦同じようなことが起きているからね」
「このスポーツでは残念ながら、常に最後のレースと同じくらい良くなくちゃいけない。それが1シーズンに拡大されれば、ラストシーズンと同じくらいの力を発揮することが求められるんだ」
「だからダニエルは厳しい状況に置かれているんだ。だれも、自分が良かった時期を覚えていてくれないんだ。そして、それに対して僕らができることは何もない。それがスポーツの評価であり、スポーツが僕らをどう扱うかということなんだ」
「だからこそ最高峰なんだ。優勝すればヒーローになれる。ベストな週末を過ごせば、世界最高のドライバーになれるんだ。自分より優れたドライバーは誰もいないんだ。でもその後に悪いことがあれば、とてもタフになるんだ」
サインツJr.は、当初3年契約でマクラーレンに加入したリカルドに同情しているという。彼のポテンシャルにはほとんど疑いの余地がないように見えたからだ。
しかしマクラーレンのマシン適応に苦しんだ結果、リカルドはチームメイトのランド・ノリスの影に隠れてしまっている。
「ダニエルの良さは分かっているから、同情するよ。僕はいつも彼をすごく高く評価していた」とサインツJr.は語った。
「彼は自分にとって快適ではないマシンやチームに身を置いていて、それがキャリアが異なる道を歩み始めるのに十分な理由になっている」
「彼は1年休むかもしれないし、そうじゃないかもしれない。でも、もし2年後にF1に復帰してレースに勝てば、誰もマクラーレンでの2年間を覚えてはいないだろう。F1では常に次のレースに集中しなくてはいけないし、その結果でしかみんなの印象を変えることができないんだ」
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