危うくスタート大失敗……リカルド、とっさに左クラッチパドルで発進「もっと練習してみるよ!」

マクラーレンのダニエル・リカルドは、F1オランダGPのグリッドでクラッチの問題に見舞われ、危うくスタートが切れないところだったという。

危うくスタート大失敗……リカルド、とっさに左クラッチパドルで発進「もっと練習してみるよ!」

 マクラーレンのダニエル・リカルドは、F1第13戦オランダGPを予選10番手からスタートし、11位でフィニッシュ。惜しくもポイントを獲得することができなかった。しかし彼にとって最大の危機は、スタート前に訪れていたようだ。

 リカルドが普段使用している右側のクラッチパドルに問題があり、チームからの指示で慣れない左側のクラッチパドルを操作し、なんとかスタートを切ることができたのだ。

 F1マシンのステアリングホイールには、左右両側にクラッチパドルがついているが、ドライバーは例外的な状況を除いて常に片側のパドルを使用する。

 オランダGPのオンボード映像を見ると、リカルドはグリッドで停止した後、問題が発生したことに気づき、必死に様々な操作を試みた後、左手を振ってオフィシャルに問題が起きたことを知らせようとしていた。

 リカルドは「1速ギヤに入れられない」「アンチストールになった」とチームに伝え、エンジニアはすぐに「レフトハンドロンチ、レフトハンドロンチ」と答えた。オフィシャルに手を振るのをやめたリカルドは、無事にスタートを切ることが出来たのだ。

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Photo by: Essay Produkties - Chris Schotanus

 彼はこの出来事をきっかけに、同じような状況が再び起きることを想定して、左クラッチパドルを使う練習を重ねることにしたという。

 motorsport.comの取材に対し、リカルドは「スタート時にはいくつかのストレスがあった」と語った。

「クラッチパドルはふたつあって、自分の好きな方を選ぶことができる。そして、そのひとつが機能しなかった」

「ギヤが噛み合わなかったから、グリッド上でストレスを感じていた。僕はギヤボックスに問題があるのかと思った。グリッドから外れないといけないと思い、手を振っていた。それから左のパドルを試し、1速に入れてみるとうまくいった」

「左手でどうやってスタートするか考えていたんだ。スタートがかなり悪いことは覚悟していたんだ」

 今後、左クラッチのパドルでもっと練習するかと聞かれたリカルドは、次のように答えた。

「そうすべきだね。モナコでは、ピットから出るときに、反対側に曲がるために、強制的にそれをしなければならないと思うんだ。左手でクラッチを使った方が簡単だから、もう何度か練習してみるよ!」

 リカルドはスタートで出足が悪く、1コーナーまでにジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)に抜かれ、出口ではランス・ストロール(アストンマーチン)にも並ばれた。

 しかし彼はターン3でふたりを抜き返し、さらにアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)をパスしてグリッドからひとつポジションを上げることに成功した。

「予想通り、ラッセルにすぐにやられてしまった。でもなんとかやり返すことができた。それからターン7だったと思うけど、ジョビナッツィもかわせた。何ポジションも失うと思っていたのに、ポジションをひとつ上げることができた。だからある意味楽しかったよ」

 レース後半、リカルドはチームメイトのランド・ノリスを助けるために、セルジオ・ペレス(レッドブル)を抑えるように言われ、バトルを繰り広げた。結局、リカルドはノリスのすぐ後ろの11位でフィニッシュし、ポイント圏外でレースを終えた。

「ペレスのときは、何とか持ちこたえようとした。でも彼は速かった。今になってみれば、彼をコースから追い出すこともできたかもしれない。だけど彼が回り込むのは時間の問題だったと思う」

「チームを助けるために、ランドを助けるために、戦略を試みた。努力はしたと思う。単純に、うまくいかなかったのだと思う。だから今、そのことを分析して、もっといい方法があったのではないかと考えているんだ」

 
 

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