F1浪人リカルド、”期待を楽しめるカテゴリー”なら参戦も視野に? 活動計画は未定も「ある程度の融通は効く」と示唆
2023年はレッドブルで第3ドライバーを務めるダニエル・リカルドだが、自身のレースに対する気持ち次第ではF1以外のレースへ出場する選択肢があることを認めた。

2022年限りでマクラーレンF1のレギュラーシートを失い、2023年はレッドブル・レーシングの第3ドライバーとなったダニエル・リカルド。どうやら、彼がF1以外のカテゴリーでレースを行なう可能性はゼロではないようだ。
グランプリ8勝という記録を持つリカルドは2023年、出戻りとなったレッドブル陣営でシミュレータ作業やデモ走行を担当する。通常のリザーブ/テストドライバーとは多少異なり、より”イベント向き”の役割を果たすこととなるものの、レッドブルが2月3日(金)に発表した2023年型マシン『RB19』のステアリングを握る機会もあるとリカルドは予想している。
2023年のF1でフリー走行1回目などに登場する機会はあるのかという質問に対して、リカルドは次のように答えた。
「ドライビングの面ではシミュレータがメインになると思うし、いくつかイベントにも出演するつもりだ」
「一年を通して何度かデモランを実施する予定だけど、確定事項じゃない。本当に実施するかは分からないけど、何回かタイヤテストをすることになっている」
「だからここで言えるのは、FP1よりもそっちで今年のマシンに乗る可能性の方が高いということだ。おそらく、今年の半ばに2回ほどあると思う。そういったことは起こるかもしれない」
「でも今のところ、シミュレータ作業がドライビングのメインになっているよ」

Max Verstappen, Red Bull Racing, Sergio Perez, Red Bull Racing, Daniel Ricciardo, Red Bull Racing
Photo by: Red Bull Content Pool
リカルドは2022年11月に、一度戦いから離れるためにあえてF1レギュラーシート獲得に奔走することはしなかったと言及し、インディカー・シリーズへの転向や母国オーストラリアのスーパーカー参戦には乗り気ではない様子だった。
年をまたぎレッドブルの体制発表が行なわれた2月時点でもF1以外のカテゴリーに参戦する計画はないとリカルドは断言するものの、レースに出場する可能性はゼロではないと示唆している。
契約上レッドブル・レーシング以外でレースに出ることは可能なのかとリカルドに訊くと、彼は次のように答えた。
「確証があるとは言いたくないけど、もし僕が本当にやりたいことに取り組んでいるのなら、ある程度の融通は効くと思う。レッドブルが関わってくれるのならWin-Winかもしれないね」
「でも今はまだ真剣に、あるいは競技として何かをやろうとは思っていない。競い合うことは最高だし本当に好きだけど、多くのエネルギーを必要とする。気持ち的に休みが欲しいというのもあるんだ」
「もし僕が他のカテゴリーに足を踏み入れるとなると、必然的に期待されるようになると思う。僕は期待を楽しめるようにしたいんだ。今年はそういう意味で、申し越し気楽に構えてみる良いチャンスだと思うからね」
「もし自分自身に大きなプレッシャーを与えるような展開になった時、僕がそれを楽しめるかどうかは分からない。2023年はどうなるのか、僕がどうなるかは分からないよ」
そしてF1グリッドに戻りたいかどうかを理解するためには、まずグランプリを外から見てみる必要があるとリカルドは認める。
「開幕戦はおそらくテレビ越しに観ることになると思う。そうすれば、少しは気持ちの整理がつくと思う。そこから(第3戦が行なわれる母国の)メルボルンへ……それが僕が帯同する最初のレースになると思う。あの雰囲気、ノイズや音、匂い、全てに触れることができる。そうなれば、きっと心の底からレースが恋しくなると思う」
「僕が夢中になってまた戻りたいと思うかどうか、それともまだ少しファンでいることが幸せに思うか、それはこれから分かることだ」
「でもメルボルンでは色々な刺激が得られるはずだ」
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