リカルド、ご褒美のNASCARドライブに笑顔満開。アーンハートJr.のコメントに「泣きそうに……」
マクラーレンのダニエル・リカルドは、F1アメリカGPが開催されているCOTAで、憧れのデイル・アーンハートSr.のNASCARマシンをドライブした。

マクラーレンののダニエル・リカルドは、F1アメリカGPが開催されているサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)でNASCARマシンのデモランを行なった。
これは、シーズン開幕前にマクラーレンCEOのザク・ブラウンと約束していた表彰台獲得のご褒美だ。デイル・アーンハートSr.が1984年にドライブしたシボレー・モンテカルロを、コレクターのブラウンが所有しており、リカルドはアーンハートSr.の大ファンだったのだ。
イタリアGPで優勝し、ブラウンの出した条件をクリアしたリカルドは、10月23日(土)に夢を叶えた。青と黄色のラングラーカラーを纏ったマシンでCOTAを走り、観客の前でドーナツターンを披露した。
「最高だったよ。とても楽しかった」と、リカルドは笑顔を溢れさせた。
「(F1とは)かなり違うね。荒々しくて異質だからこそ、僕は興奮するんだ。ノイズやギヤ、ドライビングポジション……すべてがユニークなんだ」
「しかも、僕の永遠のヒーローであるデイルのクルマだ。非現実的だった。とても楽しかったよ」
「それに、ここで走れてよかったとも思う。もしイギリスのどこかでサーキットを借りて走っても、同じような効果は得られなかっただろう。だからザクがここまでクルマを持ってきてくれたことを本当に感謝しているよ」
アーンハートSr.の息子であるデイル・アーンハートJr.は、リカルドのデモランについてTwitterで次のようにコメント。リカルドへの感謝を綴った。
『ダニエルのことでハッピーだよ。私の父のことを賛美してくれたことにも感謝している。それは父の家族やファンなど多くのひとを笑顔にしてくれる』
リカルドは、コメンテーターのウィル・バクストンからアーンハートJr.のこのコメントについて教えられ、感動で泣いてしまいそうになったと明かした。
「インタビューの最後にウィル・バクストンがそれを教えてくれたとき、すぐに鳥肌が立った。正直なところ、もしもプライベートな場で、彼(アーンハートJr.)が1対1でそれを言ってくれたとしたら、たぶん少し泣いていたと思うよ!」
「あの家族に評価されるなんて、かなりクレイジーでハッピーな気分になった。僕はそれくらいファンだった」
「シニアの後、僕はジュニアの大ファンでもあったんだ。何年も、NASCARの全レースを見ていた。毎年2月に行なわれるザ・500(開幕戦デイトナ500)で勝とうとするジュニアを見ていたんだ」
「彼の父をサポートしていることを認められ、感謝されただけでもかなり嬉しかった」
リカルドは、F1ドライバーが自らのカーナンバーを選べるようになった2014年に迷いに迷って、アーンハートSr.をNASCARのレジェンドにした3番を、自分も選んでしまったと認めた。
「ヘルメットに彼が使っていたフォントの”3”を入れて走ったんだけど……デイル・ジュニアと話したことを覚えているよ」
リカルドはそう振り返った。
「僕が『(3番を)使っていいかな?』と聞く前から、彼は『それはとてもクールだね、本当に感謝しているよ』と言ってくれたんだ」
「僕は自分の”ファンボーイ”具合には十分な自信を持っていた。子どもの頃から長年にわたってデイルを追いかけ、そしてデイル・ジュニアも追いかけてきたから、もし質問されても、本音で正直に話すことができる自信があった」
「そういうのをF1に持ち込むのは、ランド(ノリス)とバレンティーノ・ロッシと同じだ。F1とは関係ないけど、モータースポーツ界では偉大な人物だ。アーンハートも同じだよ」
リカルドのチームメイトであるノリスも、MotoGPのレジェンドであるバレンティーノ・ロッシが使う”46”番にあやかる形で、カーナンバー4を使っている。
アメリカGPの予選では、7番手とチームメイトをひとつ上回ったリカルド。夢を叶えてくれたチームのためにも、決勝では前のフェラーリ勢を上回り、コンストラクターズランキング3位獲得に貢献したいところだ。
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