F1ポルトガルGP、ターン1ではトラックリミット違反続出? ドライバーから心配の声
ウイリアムズのジョージ・ラッセルは、アルガルヴェで行なわれるF1ポルトガルGPでは、ターン1に低速なレイアウトを採用すべきだと考えている。
写真:: FIA F3 / Suer
いよいよ今週末に開催されるF1ポルトガルGP。同GPが行なわれるのは24年ぶりである上に、舞台となるのはかつてのエストリルではなく、初開催のアルガルヴェ・サーキット(近隣の都市名である”ポルティマオ”と呼ばれることもある)。このサーキットでの走行経験があるドライバーは多くなく、未知の要素が多いグランプリとなる。
アルガルヴェの最初のコーナーはふたつのレイアウトが使用可能となっている。ひとつはシンプルな高速右コーナー、もうひとつはバーレーンのように右、左、右と切り返す低速レイアウトだが、F1では前者が採用される予定となっている。
アルガルヴェは2015年のユーロF3でレースが開催されており、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、アレクサンダー・アルボン(レッドブル)、ランス・ストロール(レーシングポイント)、アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)、そしてジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)という5名の現F1ドライバーが参加した。
ラッセルによると、この時はテストで高速レイアウトが採用されていたが、ターン1をワイドに走りすぎてトラックリミットを違反するドライバーが多く、最終的に低速レイアウトでレースが行なわれたという。
そういった懸念はあるものの、ラッセルは2017年にメルセデスの型落ちF1マシンでアルガルヴェを走ったということもあり、今回のレースを楽しみにしているようだ。
「本当にワクワクしているよ」とラッセルは語った。
「見応えのあるサーキットで、起伏もあってブラインドコーナーも多い。それは素晴らしいし、個性に溢れているんだ」
「もちろん、今のマシンで走ってどうなのかを確認する必要がある。ターン1ではトラックリミットの問題が出てくるかもしれないから、それが解決されればと思っている」
「F3でそれが問題になったことがあるんだ。2015年にF3でレースをした時、木曜がテストデーだったんだけど、ターン1はF1で使う予定の速いレイアウトだったんだ」
「でもみんなトラックリミット(違反)をやっていたので、実際のレースではヘアピンのようなレイアウトを採用して、とてもうまくいった」
「だから、僕たちが今回それを使わないことに正直驚いている。ロングストレートの後に低速コーナーがあった方がレースでは面白いだろうしね」
「でもどちらにせよ、そこでレースをすることにワクワクしているし、僕たちチームがどんな問題に直面するのか興味があるよ」
また、FIAのF1レースディレクターを務めるマイケル・マシは、ラッセルが懸念するターン1以外でもトラックリミット違反が問題になることを想定していると認めた。
「トラックリミットに関しては、ターン1だけがその可能性を秘めているわけではない」とマシは言う。
「しかしながら、今回のイベントにおいて出来る限りのマネジメントをするために、いくつかの要素を導入している」
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments