ハミルトンの代役候補、最有力はラッセルか。メルセデスが水曜日中に発表?
ジョージ・ラッセルは、新型コロナウイルス感染によりサクヒールGPを欠場するルイス・ハミルトンの代役最有力候補として浮上しているようだ。

2020年のドライバーズチャンピオンを確定させているルイス・ハミルトン(メルセデス)は、F1第15戦バーレーンGP後に行なった検査で新型コロナウイルス陽性であることが発覚。1週間後に控える第16戦サクヒールGPを欠場することとなった。これにより、メルセデスは誰を代役として起用するのか検討しているものと見られる。
motorsport.comの調べによると、メルセデスが検討している選択肢はふたつ。フォーミュラEのテストを終えてバレンシアからバーレーンへと飛んだチームのリザーブドライバー、ストフェル・バンドーンを起用するか、ウイリアムズのレギュラードライバーであるジョージ・ラッセルを起用するかだ。
バンドーンとラッセルのふたりは既にチームとの活動の中でシート合わせを完了している。そのため、今季“スーパーサブ”としてレーシングポイントで活躍したニコ・ヒュルケンベルグを呼び寄せるなどという選択肢はないと言っていいだろう。
メルセデスのヤングドライバープログラムの一員であるラッセルは来季もウイリアムズと契約しており、同チームでの3シーズン目を迎えることになるが、これは将来的なメルセデス昇格に向けての準備期間と考えられてきた。ただ、現在のウイリアムズとの契約が存在している以上、ラッセルの代役起用が自動的に決定することはない。
一方でメルセデスがウイリアムズと良好な関係を築いているのもまた事実。ラッセルを貸し出すための契約が手配される可能性もあるようだ。情報筋によると、交渉は現在進行形で行なわれているという。
ウイリアムズはラッセルを貸し出すことで金銭的なインセンティブを得る可能性があるが、それ以上にチームのヤングスターがメルセデスというトップチームで経験を積み、注目度を高めた状態で戻ってくることはウイリアムズにとっても魅力だろう。
またラッセルは今季のレギュラードライバーとしてレースを戦っており、2019年から採用されている現行のピレリタイヤを熟知しているという点も大きい。
一方のバンドーンはメルセデスのシミュレータでテスト業務を担っており、サクヒールGPの舞台であるバーレーン・インターナショナル・サーキットの超高速レイアウト、“アウターサーキット”への準備を進めている可能性は高い。ただ、彼は2018年を最後にF1でレースに出場していない。
上記の理由に加え、ラッセルの起用は彼の長期的な育成という点でもメリットがあることから、メルセデスはラッセルを代役の最有力候補として検討しているようだ。ただ現在はメルセデスとウイリアムズの間で協議が続いているとのことで、最終的な決定はなされていないと見られる。
また、メルセデスはレースウィークエンドに向けて適切な準備をするために、12月2日(水)の午前中には決断を下したいと考えているようだ。
そして仮にラッセルがメルセデスから代役出場するとなった場合、空いたウイリアムズのシートにはリザーブドライバーでFIA F2参戦中のジャック・エイトケンが収まる公算が高い。エイトケンは今季、シュタイアーマルクGPでF1のフリー走行にも出走した。
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