ラッセル「ペナルティ乱発なら慎重にならざるを得ない」直近2戦の罰則増加は“偶然”?
ウイリアムズのジョージ・ラッセルは、最近のF1がレースでペナルティを多く科していることによって、ドライバー側としては慎重になりすぎる傾向になるのではないかと考えている。
George Russell, Williams FW43B, waves from his cockpit at the end of Qualifying
Zak Mauger / Motorsport Images
F1の2021年シーズンは10戦を終えシーズン中盤戦に差し掛かっているが、今年はレース中のペナルティを巡って多くの議論が発生している。
FIAはこれまで、1周目のインシデントについて“レースをさせる”という観点からのアプローチをとることが多かった。ただ、第10戦イギリスGPのスプリント予選レース1周目でジョージ・ラッセルが(ウイリアムズ)がカルロス・サインツJr.(フェラーリ)と接触した際には、3グリッド降格のペナルティが決定。決勝レースでも1周目にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とルイス・ハミルトン(メルセデス)の接触があり、ここでもペナルティが科された。
motorsport.comから、自身に科されたペナルティについて訊かれたラッセルは、次のように語った。
「僕は接近戦の激しいレースをすることは、ドライバーにとってもファンにとっても良いことだと思っている」
「だから多くのペナルティが出されると、ドライバーの考え方、アプローチも少し変わるんじゃないかと思う。皆ペナルティは欲しくないし、注意深くなるから、誰にとっても愉快なことではないだろう」
またラッセルは、スプリント予選レースで起きたサインツJr.との接触がスチュワードによる裁定の対象となったのは、接触でサインツJr.が大きくポジションを落としたからだと示唆している。
「ペナルティは少し厳しかったと思う」と、ラッセルは言う。
「あれはいろんな事が起きる1周目の、その出来事のひとつだ。知っての通り僕はちょっとロックさせてしまったけど、悪意があったわけじゃない」
「彼を追いやろうとしていたわけでもない。他のコーナーだったなら、彼はそのまま走っていただろうし、僕の前に行っていた可能性もあると思う。そして、(ペナルティについては)結果は考慮されないと言われている」
「でも今回については、結果が考慮されたように感じた。ただスチュワードの決定は尊重するよ。結局、彼らはルールを決める側で、僕らは彼らの見解を指示する必要があるんだ」
なおスチュワードの裁定が2021年シーズンは厳しくなっていると思うかという問いに対し、ラッセルはこう答えている。
「ペナルティがかなり多く出されたのはここ2レースだ。僕らとしても毎週末ペナルティを受けるのは望んでいない」
「だから彼らの考え方を理解する必要がある。(インシデントが)ペナルティに値するかどうかの間には幅がある。そしてここ2レースで普段よりもペナルティが多かったというのは単なる偶然の一致だ」
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