サインツJr.、新パーツが逆効果に?「決勝は厳しい戦いになるはず……」
カルロス・サインツJr.は、アイフェルGP予選でのパフォーマンス不足の原因が、マクラーレンが持ち込んだアップグレードパッケージにあるかもしれないと語った。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
マクラーレンのカルロス・サインツJr.は、F1第11戦アイフェルGPの予選で10番手に終わった原因が、アップグレード・パッケージにあると考えているようだ。
マクラーレンは予選に向けて、カルロス・サインツJr.とランド・ノリスのマシンの空力仕様を分けることを決断した。両車ともに前戦ロシアGPで初めて実戦投入された新型ノーズこそ使用したものの、サインツJr.は新型パーツを、ノリスは旧型パーツを使用したという。
その結果、ノリスが8番グリッドを獲得した一方、サインツJr.は10番手に終わったのだ。サインツJr.はこの状況に不満を持っており、新しいパッケージは何の改善もできていなかったと感じているという。
「FP3の時から、クルマに満足できていなかった」と、サインツJr.はモビスターに語った。
「予選では改善することができたけど、それでもまだあまり上手くはいかなかった」
「新しいモノを使っている時は、チームメイトよりも速く走れることを期待してしまうからね。でもロシアGPでランドも、新しいパーツを使うのは難しいと感じていた。分析しなくてはいけないことがたくさんある」
一方のノリスは、異なるコンセプトに適応するという余分な手間がかかることから、新しいパーツを使って走行しなかったことがプラスに働いたと感じているようだ。
「パッケージを完全に理解するのには時間がかかるし、今回のようにフリー走行が1回しかないと、どんなセットアップがベストなのか、どうすればポテンシャルを最大限に引き出すことができるのかを見出すのは難しいんだ」
「それがアップグレードの難しさで、カルロスはそれに対処しなければならなかった。でも僕は知っているモノにこだわることにした。それが功を奏して、とても満足している。僕としてはハッピーだよ」
サインツJr.は、金曜日のフリー走行で最新パーツを微調整する時間がなかったことが、状況の悪化につながったのかは分からないと話した。
「今週末、金曜フリー走行がなかったからなのか、それとも開発がうまくいってなかったのかは分からない」
「現時点では疑問符がたくさんだ。Q1ではかなり離されていたけど、予選を通していい仕事ができて、クルマをいい方向に持っていくことができたと思う。でも、現時点では僕たちが望んでいたような位置とは遠く離れている」
パルクフェルメルールによりマシンを変更することはできないため、一晩で状況が良くなる可能性はないと述べたサインツJr.は、厳しいレースになるだろうと気を引き締めた。
「パルクフェルメルールがあるから、明日に向けてクルマは何も変えられない。だから、エンジニアのためにデータを集め、できる限りの結果を持ち帰るという日になるだろう」
「今のところ、あまり満足していない。僕にとってはあまり良い日じゃなかった。ロシアGPは、新しいパッケージを使ったランドにとっても良い週末じゃなかった。だからもう一度再確認する必要がある」
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