サインツJr.、最後尾からのスタートにもポジティブ「長期的に見れば、メリットもある」
フェラーリのカルロス・サインツJr.は、F1トルコGPを最後尾からスタートすることが決まっているため、決勝に向けたセットアップに集中でき、それが長期的なメリットにつながる可能性があると語った。
Carlos Sainz Jr., Ferrari, in the post Qualifying Press Conference
FIA Pool
フェラーリは、F1第16戦トルコGPでカルロス・サインツJr.のマシンに新パワーユニット(PU)を導入することを決断。これによりサインツJr.はペナルティを受け、決勝レースを最後尾からスタートすることになる。
フェラーリは前戦ロシアGPで、ハイブリッドシステムをアップデートした新型PUをシャルル・ルクレールのマシンに導入。ルクレールは最後尾からレースをスタートし、終盤の雨を味方にもできず15位とノーポイントに終わったが、新PUに関しては好感触だったとコメントした。
サインツJr.は、トルコGPのフリー走行では1周アタックのペースを気にせず、レースに向けた作業に集中できることは、長期的に見てメリットになる可能性があると考えているようだ。
motorsport.comの取材に対し、「変に聞こえるかもしれないけど、実はワクワクしているんだ」と、サインツJr.は語った。
「予選に参加しないことで、週末全体の流れが大きく変わる」
「僕のアプローチは、レースに向けたものに切り替わるんだ。実際、現時点でレースやタイヤのマネジメントは僕の弱点でもあって、クルマの弱点でもある」
「FP1からFP3まで、すべてのコンパウンドを試してタイヤマネジメントを改善し、レースコンディションでのクルマの理解を深めて、一歩を踏み出したいと思う」
「今週末に発見できた何かが、シーズン最後まで役立つかもしれない。だからこの週末は、テストのために活用する」
「その上すでに最後尾なんだから、スタートの時に失うものは何もない。僕はトップ5に入ったり、表彰台に上がったりした時、後方からのスタートだったことがかなりある。失うものは何もないから、いつも楽しんでいるんだ」
実際、サインツJr.が初めて3位を獲得した2019年ブラジルGPは、配線トラブルに見舞われ予選を走れず。最後尾からのスタートだったが、波乱の展開となったレースで挽回し、4番手チェッカー。セレモニーで表彰台に上がることはできなかったが、ルイス・ハミルトン(メルセデス)へのペナルティでサインツJr.が3位へと繰り上がっている。
また今季3度表彰台を獲得しているサインツJr.は、そのうちハンガリーGPを15番手と後方からスタートしているのだ。
Carlos Sainz Jr., Ferrari SF21, Lando Norris, McLaren MCL35M
Photo by: Andy Hone / Motorsport Images
予選でタイヤを使うこともないため、決勝では新品のソフトタイヤを含め、タイヤ戦略の選択肢が広がることになるサインツJr.。新型PUも後押しに、上位に食い込みたいと意気込んだ。
「最後尾スタートであることを考慮すると、日曜日のチャンスが少し増えることになる」
「最後尾スタートになることを考えれば、チャンスが減って5番手スタートになる方がマシだ。でもチャンスは十分にあるし、これまでも後方からのスタートでうまくやってきた。だからこれまでのやり方を忠実に守って、上位に食い込めるかどうか見てみたい」
「新しいPUにも期待している。これを投入するために行なわれてきた努力や開発作業を歓迎している。ソチでのシャルルの走りには期待が持てたから、正直に言って楽しみだ」
「みなさんも見て分かる通り、僕たちはまだパワー不足であり、それを修正しようとしている。(新PU投入により)毎月予測をしてはダイノ(ベンチテスト)に戻り、少しずつ改善していくことができる」
「それにこのPUのおかげで、旧型よりも楽にレースを進められることを期待している」
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