サインツJr.、ラインのズレ”20cm”に泣きクラッシュも「サーキットはこうあるべきだ。僕は大好き」
フェラーリのカルロス・サインツJr.は、オランダGPのFP3でクラッシュを喫したが、当時ラインを僅かに外していたため、当然のクラッシュだったと振り返った。

ザントフールト・サーキットで行なわれているF1第13戦オランダGP。フェラーリのカルロス・サインツJr.はフリー走行3回目でクラッシュを喫してしまったが、彼は起こるべくして起こったと見ている。
サインツJr.がクラッシュを喫したのは、36年ぶり開催にあたってバンク角の付けられたコーナーのひとつである、ターン3。バリアに衝突したマシンは大きなダメージを受けることになった。
「最初は、何が起こったのか分からなかった」
サインツJr.はクラッシュ当時をそう回顧する。
「それから、少し分析して頭を冷やした。予選を経験した後では、走行ラインを数センチ外れると、砂があって明らかにグリップが低いことがハッキリと分かった」
「そして、僕はあのラップではエイペックスで20cmは(ラインを)外していた。それで砂を少し踏んでしまったんだ。それは確認できるだろう。このサーキットでは、これで事故を起こすのに十分なんだと思う」
またサインツJr.は、予選Q2で発生したウイリアムズ2名のクラッシュを引き合いに出し、ザントフールトでのミスは大きな打撃を与えることを示していると強調した。
「挑戦という面では、バクーとモナコを除けばここはシーズンでも最大のチャレンジだろう。僕は大好きだ。そうしたアクシデントだって……20cmラインを外したのはクラッシュに値すると感じる。サーキットはこうあるべきだ」

Carlos Sainz Jr., Ferrari SF21 crashes
Photo by: Charles Coates / Motorsport Images
「ミスを犯したときに僕ら全員が被った代償は、F1がどうあるべきか、僕らが将来のサーキットがこうあるのか、それとも10年前に望んだ方向ではないのか……それを示している」
またサインツJr.はクラッシュ後の予選には無事出場し、Q3まで進出して6番手を確保することができた。しかし、Q1への出走が時間内に間に合うかは分からなかったという。
「ピットを出るまで(間に合うか)疑問だった」と、サインツJr.は言う。
「普通、そうした状況にあるときはメンタルも少しネガティブな方向へ行く傾向がある。クラッシュしてしまい、チームには修理のための多大な作業を強いているんだからね。間に合わないと思うのも無理はない」
「でもメカニックのみんなは、不可能を可能にして、予選に向かうことができた。もちろん、皆の頑張りにプレッシャーが高まる瞬間だし、もう一度集中しなくちゃいけない。またウォールに激突しないようにして、予選に臨むんだ。それは難しいモノだ」
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