サウジアラビア政府、2023年のF1開催に向けて改善に意欲的「最高のレースを提供するためここにいたい」
F1サウジアラビアGPの開催地付近で発生したテロ事件を受け、F1チームは会議を行なう予定となっている。しかし、政府は2023年の開催に向けて必要なことは全て行なうと語った。
サウジアラビア政府は、2023年のF1開催に向けての改善に意欲を見せている。
F1 2022年シーズンの第2戦サウジアラビアGPの金曜日、開催地のジェッダ市街地サーキットから約16kmも離れていない場所にある国営石油企業アラムコの石油施設がミサイル攻撃を受けた。FIAやF1、F1チームとドライバーは、政府の関係者を交えてサウジアラビアGP続行の是非を問う協議を行なった。
チーム代表は当局から提供されたサーキットの安全対策に関する説明に納得し、ドライバーたちはフリー走行2回目終了後の夜に4時間に渡るミーティングを実施し、グランプリの継続に同意した。
F1側は、今後数週間のうちにサウジアラビアGPで発生した事件やF1が進むべき方向性についてF1チーム、ドライバーと協議することを約束した。今回の件を受け、サウジアラビアGPがカレンダーから外れる可能性も浮上したが、F1側は残留を強く望んでいる。
そのため会議では、グランプリ継続の可否よりも、サーキットの安全対策や、サウジアラビア当局が2023年以降の開催に向けて取り組む改善施策などをF1チームやドライバー側に説明することが目的となっているようだ。
サウジアラビア政府は2022年のレースから学び得ることができる点は多いとして、来シーズンのF1開催に向けた改善に意欲的な姿勢を見せている。
サウジアラビア政府のスポーツ担当大臣であるアブドゥル・アジーズ・ビン・トルキ・アル=ファイサル皇太子は、motorpsort.comを含む一部メディアに対して次のように語った。
「詳細についてはまだ調べていない。しかし、我々は議論を行なうことにオープンだ」
「腰を落ち着けて、どこに問題があったのか、どのような安全が足りていなかったを調査することにね」
「彼らが何を望んでいるにせよ、我々は世界のどこよりも良いF1を開催するためここにいるのだ」
「我々は彼らとオープンな話し合いを行なう予定だ。彼らのフィードバックや彼らの懸念を確認するつもりだ。我々は彼らに全てを見せるつもりだ」
After a four-hour meeting on Friday night, F1 drivers agreed to carry on with the race weekend.
Photo by: Carl Bingham / Motorsport Images
サウジアラビアGPは2021年の初開催決定時にも人権侵害への懸念が浮上し、2022年はテロ事件が付近の石油施設で発生するなど、サウジアラビアでのF1開催に大きな影を落としている。
サウジアラビアでの開催に否定的な声も多いものの、アル=ファイサル皇太子はサウジアラビアという国を知ってもらうことで、ポジティブな変化を起こせると考えており、F1開催は依然として利益をもたらすと語った。
「我々が長期的なパートナーシップを結んでいるのには理由がある」
「我々はスポーツともに成長していきたい。F1の重要性も理解しているし、国際社会の一員でありたいと思っている。存在感を示したいのだ」
「みんなにサウジアラビアに来てもらいたいし、世界のどこにでもいるかのような気分を味わってほしい」
「残念なことに、こうした問題は起きてしまう。世界のどこでも起こってしまうことだし、可能な限り最善の方法で対処していかなければならない」
彼は、フォーミュラEやF1という世界選手権クラスのモータースポーツイベントの開催によってサウジアラビアが“開かれた”として、このスポーツにおける役割も増したという。
同国は、モータースポーツのイベントを開催できるようすでに200以上の法律に変更を加えるなど、イベント誘致に向け閉鎖的な国家から外向型へと変化を遂げている。
「我々は閉鎖的だと常に非難されてきた」と彼は言う。
「最初の観光ビザはフォーミュラEがきっかけだった。その時初めて観光ビザが発行されたのだ」
「そこから突然、最も取得が難しいビザから最も取得しやすいビザのひとつになった。到着するやいなや、50カ国以上のビザを取得できたようなものだ」
「“サウジアラビア”というモノを誰も理解していなかった。我々は世界に向けて、サウジアラビアとは何であるかを知ってほしいと言ってきた。しかし今我々は、オープン過ぎるということで非難されている。非常に、非常に、非常に早く物事を進めているのだ」
「結局のところ、理由はそのためにある。国民が望んでいることだ。国民が望んでいなければ、このようなことは起きなかったことだ。しかし、彼らは望んだ。ソーシャルメディアを使っている彼らは皆、他の国にはあるモノを目にしているのだ」
アル=ファイサル皇太子は、サウジアラビアについて否定的な意見があることや、改善すべき点があることを認める一方で、物事が一夜にして変わることを期待するのは非現実的だと言う。
「我々は若い国だ。学び、前進している。開発、繁栄、修正すべきことがたくさんあるのだ」と彼は言う。
「変化は起きている。以前は公共の場に出ることさえ許されなかった女性や男性が、今では王国のあらゆる場所、省庁でも働いているのを目にすることができる」
「これらのことは全て変化の一部なのだ。すぐに変えることができるモノもあれば、時間がかかるモノもある。我々は意見を聞き、議論するためここにいる」
「ここ数週間、多くの政治家が王国を訪れていて、こうした問題について議論しているのを見たと思う。我々は前に進むため、サウジを良い場所にするため、そしてより良い未来のためここにいるのだ」
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