シューマッハー、ラティフィと接触スピンは「シンプルに見えていなかった」と釈明。視線は2024年F1復帰へ
ミック・シューマッハーはF1アブダビGP中盤にニコラス・ラティフィと接触して両者がスピンするシーンがあったが、当時ラティフィのことは見えていなかったと釈明している。
Mick Schumacher, Haas VF-22
Zak Mauger / Motorsport Images
ミック・シューマッハーはF1アブダビGPの決勝でニコラス・ラティフィと接触し、両者がスピンしてしまうシーンが見られた。彼は当時の状況については、単純にラティフィが見えていなかったと説明している。
レース39周目、シューマッハーはラティフィと16番手を争っていた際、ターン5で接触した。この時はシューマッハーがイン側のラインを攻めようとしていたが、前方のラティフィのリヤと接触してしまった。
この接触で、ラティフィはフロントウイングを損傷し、左リヤタイヤがパンク。シューマッハーは接触の責任が問われ、5秒のタイム加算ペナルティを受け、16位でハースでのラストレースを終えた。
接触時の状況はどうだったのか? その点に関し、シューマッハーはmotorsport.comに次のように語った。
「基本的に、こういったマシンでは周囲で何が起きているかを全て把握することは難しいんだ」
「つまり、タイヤは大きいし、ステアリングホイールも被っているんだ。それで彼(ラティフィ)はちょっとワイドに進んで、そして戻ってきたわけだけど、正直に言って僕はその動きは予想していなかった」
「単純に彼が見えていなかった。だからフラストレーションが溜まっていたよ。それでもなんとか良いラップにしていたんだけど、結局タイヤが終わってしまった。だからそうだね、ベストではなかったしフラストレーションもあるけど、前を向くよ」
なお彼はペナルティはフェアなものだったと受け入れているかという質問については、「正直、気にしていないよ」と答えた。
来季のシートが確保できていないシューマッハーは、ひとまずこのアブダビGPがラストレースとなった。彼は今回の戦いが、チームにとってもベストなものにできなかったと口にしている。
「1周のアタックに関しては、ちょっと違っている。ドライバーとして全てを出し切ることができるんだ」
「でもレースでは、もう少し難しくなる。風の変化やタイヤ、システム、ツール、それら全てが完璧である必要があるからだ。そして今日はシンプルに、そうではなかったということなんだ」
ただ、“ラストレース”ではあっても、本人としては特にレースで変わった部分があったわけでもないという。
「いや、実際驚いたよ。シーズン最後のレースという感じが無かったし、僕にとってのラストレースという感覚も無かった。だから僕の心は、2024年にまた戻ってくるということに向けてセットされているんだ」
なおシューマッハーは、2023年はメルセデスのリザーブドライバーを担うのではないかと予想されている。まだ発表は行なわれていないが、契約は近いと見られている。
しかし彼は、近い将来ドライバーを必要になったどのチームにとっても、自分が第一候補になるのではないかという指摘を否定した。
「自分が(ドライバー候補の)先頭に立っているとは言えない。でも自分が満足できる場所に並ぶことができるという自信はある」
「というのも、僕は自分のペースを示してきたし、パドックの多くのひとが僕の成長ぶりに満足していることは知っているからね。だからチーム側とも素晴らしい話をできるはずだ」
ただシューマッハーは契約締結は近いのか、という問いには「そのうち分かるよ」と答えるに留めた。
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