ウイリアムズF1の白幡勝広メカニックが母校の東京工科自動車大学校で講演。 学生に“夢”を説く
ウイリアムズでメカニックを務める白幡勝広氏が、母校である東京工科自動車大学校で公演を行なった。
ウイリアムズグランプリチームでメカニックとして働く白幡勝広(しらはた かつひろ)が、10月12日に母校の東京工科自動車大学校で在校生50人を前に講演を行った。白幡は同大学校中野校の卒業生で、2003年までエンジンメインテナンス科の教員も務めた。学生たちと接しているうちに自身の夢を抑えきれなくなりF1の世界へ飛び込んだ。
「学生に夢を説いているうちに自分も挑戦してみようと思ってイギリスへ渡りました」
渡英は2004年、F3チームなどで働いたあとウイリアムズへ。最初はテストチームで、その後レースチームへ移り、現在も第一線で働いている。テストチームからレースチームへと移ったちょうどその時期に中嶋一貴が同チームのドライバーとして走り、白幡はそれを支えた。当時ウィリアムズが使用したのはトヨタ・エンジンだった。
「日本のドライバー、日本のエンジンと一緒に仕事ができたのは素晴らしい経験でした」
東京工科自動車大学校は、都内に3校を設ける自動車整備士等を育てる専門学校。これまで2万人以上の卒業生を送り出しており、彼らは国内外の自動車メーカー、ディーラー等で活躍する。レースの世界に身を投じる若者も多く、白幡先輩に続けと海外のレース界で働く者も多い。
写真中央が白幡氏、右が新木氏
Photo by: KUNIHIKO AKAI
今回、白幡と共に講演に参加した新木崇弘(あらき たかひろ)は同校で「白幡先生に教えてもらいました(新木)」という卒業生。現在はイギリスのハイテックというレースチームでメカニックとして働く。白幡によれば、「今すぐでもF1で通用する」という力の持ち主。来年はどこかのF1チームで働いているかもしれない。
白幡は帰国する度に母校に講演で訪れる。今回も10月9日に行われたF1日本グランプリで帰国の際に母校に立ちより、講演を行った。白幡が学生に伝えるのは、夢を持って自分の信じた道を進めということ。自らの経験に裏打ちされた言葉だけに、重みがある。
「これまでは生徒の皆さんに技術を身につけて海外へ飛び出せって言っていましたが、いまは外国からの生徒が多く在籍していますので、簡単には言えなくなりました。彼らは夢を追いかけて海外(日本)へ来ているわけですから。日本人の生徒さんも彼らに負けないで頑張って欲しいですね」
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