F1イギリスGPでアルファタウリは苦戦必至? ガスリー、マシンの弱点を嘆く。角田裕毅はQ2進出も厳しいと予測
アルファタウリのピエール・ガスリーはF1イギリスGPの初日を終えて、マシンが抱える弱点が露呈したと語った。


シルバーストン・サーキットを舞台に行なわれているF1第10戦イギリスGP。フリー走行1回目は不安定な天候によりまともな走行が行なわれず、勢力図が見えてくるのはフリー走行2回目からとなった。
そうしたFP2でアルファタウリはピエール・ガスリーは18番手。チームメイトの角田裕毅は16番手と、アゼルバイジャンGPで上位を走っていたチームが大きく下位に沈んだ。
ガスリーは、その原因は高いダウンフォース性能を必要とする高速コーナーが連続するシルバーストンのコース特性と今季のマシン『AT03』との相性が悪いことだと指摘している。
実際、アゼルバイジャンGPの好調の理由も「高速コーナーがなく、元々最大ダウンフォース量が不足しているマシンに適しているからだ」とガスリーは語っていた。
「明らかに僕らの弱点が露呈している」とガスリーは語る。
「こういう長いコーナーがあると大体僕らには不向きだし、ターン1とターン2、マゴッツとベケッツなど高速コーナーも沢山ある。そこが僕らの苦手とするところだ」
「マクラーレンとは正反対だと思う。彼らはこのタイプのコーナーでかなり速くて、今回もそれは目に見えている」
「僕はかなり早い段階でマシンのパーツを壊してしまって、見るからに状況が悪くなってしまった。でも全体的にペースが足りてないから、土曜日に向けて何か解決索を考えなきゃいけない」

Yuki Tsunoda, AlphaTauri AT03
Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images
角田は、一晩でチームの調子が一変するような大きな変化が無い限り、予選Q2進出も難しくなると考えている。
「僕らはかなり離されています」と角田は言う。
「小さな一歩じゃありません。大きな一歩みたいなモノが必要なんです。土曜日はもっと上手くいくと良いですね」
「今のところ、Q2に進むことさえ厳しそうです。最も大変な週末のひとつになりそうです」
高速コーナーを弱点とするアルファタウリのAT03。この後のカレンダーを見てみると、レッドブルリンクで行なわれる次戦オーストリアGPや鈴鹿サーキットで行なわれる日本GPでは苦戦が見込まれる。
しかし、そうしたサーキットでの好結果は望み薄ではあるものの、ガスリーは諦める理由にはならないと考えている。
「この2週は、コース特性からしてかなりトリッキーになると思う。でもね、負けると思って週末を迎えてはいけない」
「簡単にはいかないとは分かっているけど、だからこそ僕らの最大限を引き出す必要があるし、決勝レースで少しでも報われるチャンスを得るために改善していかなきゃいけないんだ」
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