ロシアGP、3万人の観客受け入れへ「ドライバーに声援を送れるようになるはず」
F1ロシアGPのプロモーターは、グランドスタンドに通常の50%の観客を入れるなど、合計3万人のファンを迎え入れる形でレースを開催することを目指している。
Sebastian Vettel, Ferrari SF90
Simon Galloway / Motorsport Images
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、開幕が7月にずれ込んだ2020年のF1。ここまで5レースが開催されたが、いずれも無観客レースとして開催された。また、イベントに参加する各チームのスタッフ数も、最小限に削減されている。
とはいえF1は、できるだけ早いタイミングで、ファンを入場させてレースを開催したいと考えている。最短なら、9月にムジェロで開催が予定されているトスカーナ・フェラーリ1000・2020ムジェロGPが、観客を迎え入れて行なわれる最初のイベントになるかもしれない。
一方で、9月27日に決勝レースが予定されているロシアGPは、観戦チケットを積極的に販売するレースである。同レースのプロモーターは、約3万人の観客を迎え入れ、レースを開催したいと考えている。
「この3ヵ月間、チケット販売は一切行なってこなかった」
ロシアGPのプロモーター”Rosgonki”のエクゼクティブ・ディレクターを務めるアレクセイ・ティトフ氏はそう語った。
「現在、レースが行なわれるという政府の発表を踏まえ、そしてエンターテイメント・プログラムに関する最近の発表により、ゆっくりとチケット販売を再開している」
「販売されているチケットの数について話すのは、時期尚早だ。しかし、新型コロナウイルスの状況に伴う一般的な状況はより明確になっている」
「現時点では、オリンピックパークの最大収容人数の50%の観客を受け入れるという方向で話し合っている。つまり、スタンドとオリンピックパーク全体でということだ」
「これは、観客の最大数が3万〜3万2000になるということを意味している」
F1はこれまでのところ、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、各イベントで厳密なプロトコルを実施している。そしてパドックでは、厳格な検査も行なわれており、レーシングポイントのドライバーであるセルジオ・ペレスら合計3人が陽性判定を受けた。
そして各チームごとのソーシャルバブルが形作られ、他のチームとの接触が極力避けられるようにしている。また報道陣は今もパドックに立ち入ることができない。
ティトフ氏曰く、観客を受け入れることになったとしても、ピットウォークやサイン会などは行なわず、ピットレーンに入場する際の厳しいルールはそのままになると語った。
「今年のグランプリは、通常のグランプリとは同じにはならないだろう」
そうティトフ氏は語った。
「観客は入れるが、ピットウォークなどのイベントは行なわない。サイン会もない。近日中に、エンターテイメントプログラムをどう置き換えるのか、それを明確に発表する」
「我々にはいくつかのアイデアがある。その詳細については、F1と共に仕上げの作業に入っているところだ。しかしもちろん、まともな代替策がある」
「パドックは閉鎖されたままであるため、プレスが活動することはできない。FIAのコロナウイルスに関するプロトコルは、ここでも適用される」
「そういう観点から言えば、ロシアでのレースも他のレースと何の違いもない。唯一の違いは、ファンがスタンドに来て、お気に入りのドライバーを応援できることだ」
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