ハミルトンはミディアムタイヤ使用を”嘆願”も……メルセデスが予選Q2で妥協した理由

メルセデスは、ロシアGP予選Q2でルイス・ハミルトンがミディアムタイヤの使用を望んでいたにも関わらず、最後のアタックでソフトタイヤを履かせた理由を説明した。

ハミルトンはミディアムタイヤ使用を”嘆願”も……メルセデスが予選Q2で妥協した理由

 メルセデスは、F1第10戦ロシアGPのQ2最後のアタックで、ルイス・ハミルトンに本人の希望にそぐわないソフトタイヤを履かせた理由について説明した。

 グリッド上位10台の決勝スタートタイヤが決まる予選Q2で、ハミルトンはミディアムタイヤを履いて最初のアタックに臨み、その時点でのファステストラップを記録した。しかしこのラップはトラックリミット違反があったとしてタイムは抹消されてしまった。

 ハミルトンは同じタイヤで2度目のアタックしたいと訴えたものの、チームからの指示でピットに帰還。2セット目のミディアムタイヤで再アタックするも、タイムを出す前にセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)のクラッシュで赤旗が出され、残り2分15秒のところでセッションは中断となってしまった。

 そしてセッション再開後、ハミルトンはソフトタイヤでアタック。なんとかQ3進出を果たしたのだった。

 Q3では圧巻の走りで、2番手のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に0.563秒差をつけてポールポジションを獲得したハミルトン。しかし予選後には「酷い予選だった」と振り返り、ソフトタイヤでのスタートに不安を抱えていることを明かしていた。

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 メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、Q2最初のアタックについて、ハミルトンのマシンにはアタック1回分の燃料しか積まれていなかったと語った。

「それは事前に予定されていたことだ」

 ハミルトンを一回ピットに呼び戻したことについて、ウルフはそう話した。

「彼のマシンには燃料が残っていなかったので、もう1アタックはできなかった」

 ハミルトンは赤旗中断後、Q2最後のアタックを前にソフトタイヤを使いたくないとチームに嘆願。ミディアムタイヤでもQ3に進出できると信じていたという。

「僕はミディアムタイヤで出たかった。当然、ソフトタイヤでスタートするのは嫌だからね」と、ハミルトンはmotorsport.comに語った。

「でもピットレーンで2分も(セッション再開を)待たなければならなかったし、タイヤの温度も大幅に下がっていただろう。それは確かに良くないけど、僕はミディアムタイヤをお願いしたんだ。でも使わせてくれなかった」

「もちろん、それが正しかったのか間違っていたのか、最終的に議論することになる。今はもうどうでもいんだ。終わったことだしね。今あるものを使いこなすだけだ」

 ハミルトンは赤旗後、ピットレーンでセッション再開を待つ車列の後方に並ぶことになった。前のマシンをかき分けながらタイヤを暖めたハミルトンは、セッション終了わずか約1秒前にフィニッシュラインを横切り、アタックに入った。エンジニアのピーター・ボニントンからは、最終コーナーにいるハミルトンを急かす無線もあった。

 ウルフは、ハミルトンをガレージから送り出すのに時間がかかってしまった理由と、チームがハミルトンのマシンにソフトタイヤを装着するしかなかった理由を説明した。

「マシンのスイッチを切り、MGU-Kで再始動するする必要があったので、彼を早く送り出すことができなかったんだ」

「もし彼が車列の後方にいて、アウトラップが上手くいかなかった場合、ミディアムタイヤが機能せず敗退してしまう可能性があった」

「だからこそ、彼にソフトタイヤを履かせた。これは明らかに決勝の戦略を危うくしているが、Q3に進出するために必要な安全策だった」

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