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とても怖かった……PP獲得のハミルトンを震え上がらせた、予選Q2のドラマ

メルセデスのルイス・ハミルトンはロシアGPの予選でポールポジションを獲得したものの、予選Q2であわや脱落となった瞬間もあり、「非常に恐ろしい予選だった」と語る。

Pole Sitter Lewis Hamilton, Mercedes F1 W11 drives in to Parc Ferme

Pole Sitter Lewis Hamilton, Mercedes F1 W11 drives in to Parc Ferme

motosport.com

 メルセデスのルイス・ハミルトンは、2020年のF1第10戦ロシアGPの予選でポールポジションを獲得した。このポールポジションはハミルトンにとって通算96回目。Q3では2番手レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンに0.5秒、3番手でチームメイトのバルテリ・ボッタスに0.6秒の差をつける圧倒的なパフォーマンスだった。

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 ただハミルトンの予選は、平穏なモノではなかった。Q2最初のアタックではコース外走行によりタイム抹消の処分を受けた。2番目のアタック中には、フェラーリのセバスチャン・ベッテルがクラッシュしたことにより赤旗中断となりアタックを完了することができず、計測タイムがない状態で残り2分15秒からのセッション再開を迎えた。

 ただこの予選Q2最終盤はコース上が大混雑。さらに、コースインのタイミングが遅れたため、ハミルトンがアタックラップに入れた時には、残り時間わずか1秒というところだった。

 そのアタックをなんとか決めてQ3に進出。そしてQ3では、前述の通り圧倒的なパフォーマンスを発揮して、ポールポジションを獲得した。

「最悪の予選セッションのひとつだった」

 そうハミルトンは語った。

「恐ろしい瞬間だった。口から心臓が飛び出しそうだった。最初のアタックでは、タイムが抹消されてしまった。この週末では、あそこに飛び出したのは初めてだった」

「タイムを計測するためにもう1周走りたかったんだけど、チームはピットインして、新しいタイヤに換えると言った。そしてその後、レッドフラッグが出た」

「最後にミディアムタイヤを履き続けるのは、本当にリスクだった。だから最終的には、良くはないソフトタイヤでスタートすることになったんだ」

 ハミルトンは決勝レースを先頭のポジションでスタートするものの、最初のブレーキングゾーンまでその順位を維持できるどうかは分からないと語った。また、前述の通り予選Q2で運に見放されたことで、決勝レースをソフトタイヤを履いてスタートすることになり、これが不安要素になると語った。

「ポールポジションにいられるのはいいことだ。でも、空気抵抗が大きいマシンが多い今年を考えれば、ポールポジションにいるのは最悪のサーキットだとも言える」

「間違いなく、明日はスリップストリームを使われ、抜かれてしまう可能性が高い。しかも僕がレースを戦う人たち(ボッタスとフェルスタッペン)は、どちらもミディアムを履くので、レースに勝つのは間違いなく難しくなるだろう」

「にもかかわらず、僕は常にポジティブな気持ちで、自分の道をどのようにナビゲートできるのかを考え、良いスタートを切るつもりだ。それから、どうなるか見てみよう」

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