スーパーライセンス取得は不確実……ハース、マゼピンとの契約にはリスクもあった
ハースのチーム代表であるギュンター・シュタイナーは、バーレーンで行なわれるF2の最終2ラウンドでの成績が悪かった場合、ニキータ・マゼピンがスーパーライセンスを獲得できない可能性があるというリスクを冒したことを認めた。
ハースF1は12月1日(火)に、ニキータ・マゼピンと来季のドライバー契約を結んだことを発表した。契約は複数年だと見られている。
しかしマゼピンは、F1参戦に必要なスーパーライセンスの発給条件をまだ満たしていない。彼がスーパーライセンスを手にするためには、今季のランキングで少なくとも7位以上に入る必要がある。
先週F1バーレーンGPの併催として行なわれたラウンドのレース1で5位、レース2で2位になったことで、マゼピンは現在ランキング3番手につけている。現状で7位以下に落ちる可能性はほぼなくなっているが、契約がまとめられた時点では、マゼピンがスーパーライセンスの発給要件を満たすことができるかどうか、分かっていなかったという。
また、マゼピンに適用されるかは定かではないものの、新型コロナウイルスの影響によりスーパーライセンスポイントを十分に確保できなかったドライバーに対する救済措置を、FIAは用意している。
「契約についての話し合いを始めた時、それがどのように機能するのかということについて、FIAと話をした」
ハースのギュンター・シュタイナー代表はそう語った。
「ただ、もうその問題を抱えているとは思っていない。彼(マゼピン)がスーパーライセンスを取得できないという数字上の可能性はまだあるが、それはごく僅かだ。そのリスクを冒すつもりだ。我々はそれよりも大きなリスクをかつて冒した。
「結局我々は、スーパーライセンスを手にできると思う。でもいくつかのシナリオ、何ができるか、何をすべきかを検討した。でも、(特例を受けるのは)難しい状況だったと思う。しっかりとポイントを満たすのが最善のことだった」
「繰り返すが、間違いなく彼がスーパーライセンスを取得できるとは言えなかった。でも、彼が必要なポイントを確保できるということについては、大いに信じている。FIAが言ったこと(特例措置)については結論に至らなかったので、それを考慮に入れるつもりはない」
「それが我々がしていることだ。そして、彼は自分でそれを成し遂げた。彼はそのことについてナーバスになったりしたことはない。彼は先週末、バーレーンに出掛け、助けを求めるということはせず、自分でスーパーライセンスを確保するためのポイントを獲得する必要があると言われたんだ」
マゼピンは、2016年にF1マシンを初めてドライブした。その時のマシンはフォースインディアのモノ……その後、GP3やFIA F2で戦ってきた。そして今では、F1にステップアップする準備は整っていると主張する。
「僕はF1で戦う準備ができていると思う」
そうマゼピンは語る。
「僕はこれまでに、シングルシーターのマシンでかなりの数のシーズンを過ごした。そして、より速いマシンの方が、僕のドライビングスタイルに合っていると信じている」
「F2については、今年はかなり挑戦的な1年だったと思う。以前ハイテックでレースした時、彼らはまだF2で走っていなかった」
「たった12人のスタッフだけど、ひとつになる必要があった。それは大変な仕事だったけど、チームはそれにうまく対処したと思う」
「そして適切な早さでピットストップができるようになり、一部のチームよりもセットアップの面でミスを少なくすることができた。それは、僕らが成し遂げてきたことだと思う。注目に値すると思うよ。僕が今年受けたいくつかのペナルティ……まあ僕はそれには納得していないんだけど……そういうモノを考えれば、チャンピオンシップは有望に見えると思う」
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