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分析

F1メカ解説|2019年シーズンのマシントレンド、”ケープ”とは?

2019年のF1マシンのトレンドとなった、ノース下の”ケープ”。今やトレンドというよりも、グリッド上の主流となっている。

Alfa Romeo Racing C38, front wing and nose

ジョルジョ・ピオラ【F1メカ解説】

Analysis provided by Giorgio Piola

 今季多くのチームが取り入れているケープ。これはノーズ下に地面と水平の板を取り付け、後方へ向かう気流を制御するものだ。

 しかしこのデバイスは、全く新しいアイデアというわけではない。2009年にはウイリアムズが、そして2010年にはマクラーレンが、現在と似た形のケープをマシンに搭載していた。

 

 当時は”スノープラウ”と呼ばれていたこのデバイスは、レギュレーションにより許されたノーズ先端の高さを最大限に活かすためのモノで、今と同じく後方へ向かう気流を制御するためのものだった。


メルセデスの”スーパーテッド”ケープ

 

 2017年にはメルセデスがこのケープを採用した。チームメンバーは、このパーツが幼年期に見たテレビのキャラクターと類似していたため、”スーパーテッドケープ”と名付けた。

 当時のメルセデスのマシンは、グリッド上でも最も細いノーズを持っていた。しかしチームは、このケープを後方に向けて引き伸ばし、気流を整えて活用するために、ノーズの両側の形状を利用することを狙った。ケープの後端は、フロントホイールの中心線を大きく超え、後方に向かっていた。

 チームはこのソリューションを最適化するため、様々な変更を施した。その結果、ケープの前方も、後方も度々修正され、気流を捉える方法と、マシン後部での活用法が改善されていった。


マクラーレン、2019年にケープを搭載……躍進のきっかけに?

 

 マクラーレンも、今季マシンにケープを搭載しているチームのうちのひとつである。ただ他と違ったのは、ノーズの先端に開けられた開口部とケープを、それぞれ作用する形で活用しようとした初めてのチームだったのだ。その結果、パフォーマンスが向上することに繋がった。


レーシングポイントとアルファロメオもケープを搭載

 

 レーシングポイントも、カナダGPでケープをテストし、フランスGPで実戦投入。マクラーレンと同様に、ダクトと協調して作用することが目指された。ルノーもケープを使用しているが、その形状はそれほど複雑ではない。

 

 アルファロメオもシルバーストンでケープを投入。マクラーレンやレーシングポイントとよく似ており、ノーズ先端の開口部とも協調させている。ウイングステーの変更も、このケープの投入に対応したモノだと言えよう。

 なおアルファロメオは、このケープの投入と共に、フロントウイングの形状も変更。メインプレーンの外側の部分が盛り上がる形になり、ウイング下に気流を取り込む形になっている。翼端板もこれに伴って変更され、フロントタイヤの外側に向けて気流を向けることが目指されているようだ。

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