アストンマーティンF1はランス・ストロールを解雇すべき。元F1ドライバーのグロック痛烈批判「成功のためにリストラが必要」
元F1ドライバーのティモ・グロックは、アストンマーティンがチームオーナーの息子でもあるランス・ストロールを解雇すべきだと指摘した。
Lance Stroll, Aston Martin Racing
写真:: Sam Bloxham / Motorsport Images
もし自身がアストンマーティンのチーム代表であれば、2026年もランス・ストロールを起用するか? と尋ねられた元F1ドライバーのティモ・グロックは明確に「ノー」と答えた。そして、アストンマーティンF1は、オーナーである大富豪ローレンスの息子であるストロールを解雇することが賢明な選択だと指摘した。
グロックとしては、ストロールに対する評価が底をついたようだ。母国戦カナダGPでの不機嫌な記者会見や初日のクラッシュが主な原因ではない。何よりも、ストロールはF1参戦9年目にも関わらず、チームに十分な貢献ができていないのだ。
グロックはSky Germanyに対して「スポーツの観点から見ると、これほど長い間F1に参戦しているにも関わらず、彼があるべきところにいないのは間違いない」と語った。
ストロールの最大の弱点が予選であるというのは明らかだ。9年のキャリアを通して7名のドライバーとコンビを組んだが、予選での直接対決で勝ち越すことができたのはひとり。2017年ハンガリーGPでフェリペ・マッサの代役として、久しぶりのF1参戦となったポール・ディ・レスタのみだ。
つまりストロールは、2018年にウイリアムズから1シーズンのみ参戦した新人のセルゲイ・シロトキンや、レーシングポイント/アストンマーティンで4レース代役を務めたニコ・ヒュルケンベルグ(現在はザウバー所属)をも上回ることができなかった。
「彼はかなり明確な敗北を喫してきた。今年でさえも安定したパフォーマンスを発揮できていない」とグロックは語った。
今季のドライバーズランキングでは、2度の世界チャンピオンであるチームメイトのフェルナンド・アロンソを上回っているストロールだが、ポイントの多くは開幕2戦で混乱に乗じて獲得したモノ。アロンソはその両レースでリタイアとなっており、予選では9勝0敗とストロールを打ち負かしてきた。
そして第10戦カナダGPでも、予選で明暗がくっきり分かれた。ストロールが18番手でQ1敗退を喫した一方で、アロンソはQ3に進出。6番グリッドを獲得してみせた。
「時々、フェルナンド・アロンソに接近しているように見える週末がある」とグロックは言う。
「しかし1年を通して見ると、彼はあまりにも離されていて、一貫性がない。それがミスに繋がっている」
そしてグロックは、噂されているスペインGPでのストロールの激昂も「助けにはならない」と続けた。
Lance Stroll, Aston Martin Racing
写真: James Sutton / Motorsport Images
チームオーナーの息子として、ストロールのシートは安泰のように見える。しかしグロックは、アストンマーティンがドライバーラインアップを妥協するという考えから脱却する必要があるとの考えを示した。
「現状では、チームが成功を収めるためにはリストラが必要だ」
そう語ったグロックは、F1チームにはふたりの一貫したドライバーが必要だと主張し、ウイリアムズやマクラーレンを良い例として挙げた。対象的に、アストンマーティンはアロンソひとりに頼っているという状況だ。
「彼は進歩のため、孤軍奮闘しているようなモノだ」とグロックは言う。
しかし長い目で見れば、それだけでは十分ではない。アストンマーティンはイギリス・シルバーストンに最新鋭の風洞を備えたファクトリーを新設し、エイドリアン・ニューウェイをはじめとする人材も獲得。新たなレギュレーションがF1に導入される2026年からは、ホンダからワークスパワーユニットの供給を受けることとなる。ただ、結果を出すドライバーが揃っていなければ、宝の持ち腐れだ。
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