僕にどうしろって言うんだ……? レッドブル角田裕毅、手負いピアストリ回避でグリッド最後尾転落のペナルティ。不満止まらず
レッドブルの角田裕毅はフリー走行3回目でのレッドフラッグ手順違反により、カナダGP決勝で10グリッド降格を受けた。しかし本人は納得がいっていない様子だ。
Yuki Tsunoda, Red Bull Racing
写真:: James Sutton / Motorsport Images
F1カナダGPでレッドブルの角田裕毅は、レッドフラッグ中の手順違反により10グリッド降格ペナルティを受けたが、“馬鹿げた”裁定だとして不満をあらわにした。
角田のペナルティの原因となったのは、フリー走行3回目。マクラーレンのオスカー・ピアストリが最終コーナーのウォールに右リヤタイヤを当てたことでタイヤとサスペンションにダメージを負い、パーツがコース上に散乱したことでレッドフラッグが振られた。ピアストリはダメージを負ったマシンをピットに戻すべく、スロー走行していた。
イエローフラッグやレッドフラッグが提示されている間は原則、コース上での追い越しは禁止されており、角田はターン12からターン13にかけてのバックストレートで手負いのピアストリを抜いてピットへと戻ったことで、グリッド降格処分が科された。
予選11番手となったことで、ペナルティにより決勝レースを最後尾からスタートする角田だが、今回の裁定には納得がいっていないようだ。右リヤタイヤが脱落しかけていたピアストリのマシンから後方にデブリが飛んでくる危険性があり、周囲の安全を確認した上で抜いたとして、10グリッド降格はあまりにも重く“馬鹿げた”ペナルティだと主張した。
「僕の意見としては、彼らが僕に何を望んでいるのか理解できないので、ペナルティを受けるに相応しいかどうかは分かりません」と角田は語った。
「オスカーは大きなダメージを負っていて、最終コーナーから周回を終えるまで、至る所に破片が散乱していました。彼はバックストレートの左側を80km/hで走っていたんです。その点、彼は他のドライバーとの接触を避ける上で良い仕事をしていたと思います」
「オスカーが左側を走っているのは見ていましたし、レッドフラッグでは追い越しができないことも理解しています。でもダメージを負ったピアストリの後ろでピットインするのを待つというのは、僕としてはデブリに当たるのを待つようなモノです」
Yuki Tsunoda, Red Bull Racing
写真: Andy Hone / Motorsport Images
「タイヤが横を向いているのが見えて、そのタイヤが飛んでいくんじゃないかと思いました。明らかにそれが分かっていたので、かなり右側に行きました。オスカーの前も後ろも、僕自身の周りにも誰もいないことを確認しました」
「僕は大きく進路を変えて彼から遠いところを走り、170km/hという常識的なスピードで彼を抜きました。いつもの半分のスピードでしたが、僕はペナルティを受けました。10グリッド降格というのは、僕としては馬鹿げています」
「彼らが僕にどうしてほしかったのか分かりません。どういやらオスカーの後ろにいて、オーバーテイクするなということらしいです。しかし僕としては、ただ破片がぶつかってこないことを願うだけになってしまいます。特にダメージを負ったマシンがいて、すごくゆっくり走っている状況でしたから、今回の件は理解できません。10グリッド降格というのは相応しくないと思います」
レッドフラッグ中の手順違反に関してFP3後に呼び出しを受けた角田は、同様の主張を展開したものの、スチュワードは「81号車(ピアストリ)は明らかな問題があったとはいえ、22号車(角田)が安全な距離を保って追従することを妨げるほどのスピードで走っていたわけではないと判断」し、10グリッド降格ペナルティを角田に科した。
カナダGPで角田はようやくチームメイトのマックス・フェルスタッペンと同じスペックのRB21を手にした。アップデートが施された22号車に対する感触も「確実に良くなっている」と語ったが、FP3ではブレーキ交換により走行時間を大きく失っていた。
予選20番手に終わった前戦スペインGPに続き、角田はまたしても最後尾から追い上げのレースを強いられることとなった。
「とてもフラストレーションが溜まります。FP3で起こったことの状況を考えると、11番手タイムは最悪ではないかもしれません。もちろん、全然ダメですけどね」と角田は言う。
「でも、また20番手タイムというわけではありません。少なくとも直近2年は特に、20番手スタートというのはあまりないことです。全然楽しい経験ではないですよ」
「しかし今となっては仕方のないことです。レースでポジションを上げていきます」
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