角田裕毅、イタリア移住は「間違いなく良いこと。イギリスではテレビゲームをすることも多かったけど……」
アルファタウリ・ホンダの角田裕毅は、F1デビューシーズン前半戦を振り返り、イギリスからイタリアへと活動拠点を移したことは「間違いなく良い決断」であり、レースへのアプローチが大幅に改善されたと語った。
2021年のF1デビューを果たした角田裕毅は、シーズン前半戦を終えた段階で18ポイントを獲得。ドライバーズランキング13番手につけている。
当初はレッドブルのファクトリーに近いイギリスのミルトンキーンズに拠点を構えていた角田だが、モナコGP以降はイタリアのファエンツァに移動。アルファタウリのチーム代表であるフランツ・トストが組んだスケジュールに従い、日々を過ごすようになった。
その角田は、イギリスからイタリアに活動拠点を移したことは、非常に良い決断だったと語る。
角田はデビュー戦バーレーンGPで、いきなり9位に入賞。非常に高い評価を得た。しかし、続く4レースでは無得点。特に第2戦エミリア・ロマーニャGPの舞台であるイモラ・サーキットは、角田がシーズンオフに走り込んだサーキットであるにもかかわらず、予選Q1でスピン。せっかくの経験を活かすことができなかった。
このためレッドブルは、角田を所属チームであるアルファタウリに溶け込ませるために、イタリアのファエンツァに活動拠点を移すことを決断。その効果は確実に現れているようで、アゼルバイジャンGP以降の7レースで4度の入賞を果たすことになった。
「ファエンツァのファクトリーの近くに引っ越すことは、間違いなく良い決断だったと思います」
角田はmotorsport.comにそう語った。
「そしてそれが、僕がアゼルバイジャンを前に、いくつかの良いアプローチを見つけた理由でもあります」
「最近は、セッションを進めていくにつれて、ペースをどのように上げていくかということについては、最初の3〜4レースと比較すればうまくいっていると思います。フランスを除いてですが……」
「でも引っ越したことは、間違いなく良い決断だったと思います。これまでより、エンジニアと多くの時間を過ごすことができています。それは、本当に良いことです」
「僕はこの状況が好きです、正直に言うと、イタリアが大好きです。食べ物が美味しいんですよ。日本食はイタリア料理に少し似ているようにも思いますし、実際日本にはたくさんのイタリアンレストランがあります。だから、とても馴染みのある味なんです。そしてまた、イタリアは天候も素晴らしいです」
角田は、イタリアに移った後はその集中力が高まった可能性があると認める。イギリスにいた時の角田は、レースとレースの合間には、トレーニングとテレビゲームに時間を費やしていたという。しかしイタリアに移った後は、トレーニングはもちろん続けているものの、ファクトリーでエンジニアと頻繁に話ができるようになり、週末のレースに落ち着いて臨むことができているようだ。
「最近の僕は、レースにもっと多くの時間を費やすようにしています。もちろん、シーズン前からそうすべきでした」
「でも、エンジニアと共に仕事をしたり、前のレースの分析をしたり、次のレースに向けた準備をすることにより多くの時間を費やすことができるようになったため、いいことだったと思います」
「そして間違いなく、(レースの)金曜日を迎える前に、よりリラックスした気分になることができています。それは、全ての準備が整っているからです。そしてサーキットに行く前に、既に話し合いが進んでいます」
「イタリアに引っ越す前には、テレビゲームをする時間が多かったです。もちろんトレーニングもしていましたが、多くの時間を画面の前で過ごしていました」
「レースについて考える時間……次のレースに向けて考える時間を作ったりはしていませんでした」
「でも最近は、レースに向けてより多くのことを考えようとしています。それによっていくつかの違いと、以前のレースでのいくつかの問題を見つけることができました。そして次のレースに向けて、それらのことをより良くしていくだけです」
「僕は全てのレースで、良い一歩を踏み出したと思います。僕はより強い”規律”を、日々必要としていたんです」
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