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ボッタス、新チームらしいトラブルでドライブスルー受ける。ピットリミッターボタンの“効き”が悪く速度超過

マイアミGPでピットレーン速度超過によりドライブスルーペナルティを受けたバルテリ・ボッタスが、その原因について語った。

Valtteri Bottas, Cadillac Racing

Valtteri Bottas, Cadillac Racing

写真:: Sam Bagnall / Sutton Images via Getty Images

 F1マイアミGPでピットレーン速度超過のドライブスルーペナルティを受けたバルテリ・ボッタス。これは新規参戦チームであるキャデラックが現在直面している問題を象徴するような出来事だった。

 キャデラックはホームレースとなるマイアミに、大規模なアップデートを投入。比較的シンプルな仕様でスタートした開幕時のマシンから前進を図った。このアップグレードは、改良型フロントウイングと再設計されたフロアを中心としたもので、混戦の中団グループとの差を縮め、アストンマーティンと互角に渡り合うことを目指した。

 しかし一方で、新パーツの品質にばらつきが見られたほか、ボッタスには異例のドライブスルーペナルティが科されるなど、新チームならではの課題も浮き彫りになった。

 土曜のスプリントでは、セルジオ・ペレスが16位、ボッタスが19位。日曜の決勝レースではペレスが16位、ボッタスは18位で、ペレスはいずれもアストンマーティンのランス・ストロールの前でチェッカーを受けることができた。

 一方ボッタスは決勝レースで完走したドライバーの中で最下位に終わったが、その原因のひとつがピットレーン速度違反によるドライブスルーペナルティだった。

 彼によると、原因はステアリングのボタン操作感覚の問題だったという。ピットレーンに進入する際にはスピードリミッターのボタンを押して速度を制限範囲に保つが、それがうまく押せていなかったとのこと。キャデラックはステアリングホイールを自社製造しておらず、現在サプライヤーから改良版を待っている状況だ。

「ピットリミッターのボタンは押した。でも、十分強く押せていなかったみたいだ」

「まだいくつかのボタンでフィードバック不足がある。これも今取り組んでいる問題のひとつだ。前から分かっていた問題なんだけど、新しいボタンがまだ届いていないので、次戦には間に合えばと思っている。まあ、新チームに起こりがちなことだね」

 またボッタスは「アップグレード自体は効果があった」と評価する一方で、パーツの製造品質のばらつきがパフォーマンスの一貫性不足につながっていると語った。

「まだ特定のパーツの品質に少し苦労していると思う」

「マシンに取り付けるパーツが毎回完全に同じ精度ではない。だから一貫性に欠ける部分がある。でも全体としては改善してきているよ」

 チーム代表のグレアム・ロードンもこうした問題は認識済みだと説明。F1新規参戦チームとして、全工程を最高基準へ引き上げる過程で起きているものだとした。

「すべてが新しいので、あらゆるプロセスを我々が望むレベルまで引き上げるのは本当に難しい」とロードンは言う。

「まだそのレベルには達していないが、いつか達成させる。またドライバーにも感謝したい。彼らは成熟していて、我々のパーツ供給や開発方法が今後改善され続けていくことを理解してくれている」

「また彼らは、チームを正しいペースで前進させることの重要性も分かっている。無理に急ぎすぎれば逆効果になる。そしてバルテリもチェコ(ペレス)も、ちょうどいいレベルで尻を叩いてくれる」

 ただしロードンは、キャデラックが本格的に戦闘力を手にするためにはまだ大きな改善が必要だという認識を示している。彼らはマイアミで投入したアップグレードから、カナダGP以降さらに多くのパフォーマンスを引き出せると確信しており、追加のアップグレードの準備もすでに進行中だ。

「今回、我々はいくつもの面で大きく前進した」

「アップグレードは狙い通り機能した。現在もほぼ絶え間なく新パーツ開発が進んでいる。アップグレードが予想通り機能すると、次の開発にも自信が持てる。オペレーションの面でも前進したし、ピットストップも非常にスムーズになってきている」

「今後もかなりのアップグレードを計画している。中心は空力開発だ。まだ軽量化の余地もあるが、その軽量化もマシンの重量配分を戦略的に使うためのものだ。F1では絶えず開発を続けなければならない。その点で我々も他チームと何ら変わらない」

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