今のフェラーリには、チャンピオンになるために必要なモノが全て揃っている……新代表バスール自信「2位を目指すなんて、野心の欠如だ!」
新たにフェラーリのチーム代表を務めることになったフレデリック・バスールは、チームにはチャンピオンになるために必要な全てのモノが揃っており、それ以下の成績を目標にするのは「野心の欠如」であると語る。
2023年シーズン、フェラーリの目標はあくまでチャンピオン獲得であり、それ以下の成績を目指すことは考えていないようだ。今季から新たにフェラーリのチーム代表に就任したフレデリック・バスールがそう語った。
バスールは昨シーズンまで5年にわたって、ザウバー(アルファロメオ)を率いてきた。しかし、昨シーズン限りでフェラーリを離れたマッティア・ビノットの後任として跳ね馬のチーム代表に就任。タイトルを争うという重責を担うことになった。
2022年のフェラーリは、シーズン序盤はチャンピオン最有力候補の立場にあった。しかし徐々にレッドブルの前に遅れを取るようになっていった。そしてエンジンの信頼性の低さ、戦略ミス、コース上でのエラー、さらにはタイヤのデグラデーションが激しいマシン特性などが積み重なり差は拡大。結果的には、7月のオーストリアGP以降は勝利を手にすることができなかった。
しかし新代表のバスールは、フェラーリにはチャンピオンになるための要素が備わっていると信じており、チームの組織を大きく変更する可能性については否定した。
「今のフェラーリには、絶対的な信頼を置いている。確かに私のチームでの経験は、2週間に限られているけどね。しかし、勝つために必要なモノは全て揃っている」
バスール代表は、フェラーリ加入以来初めて対応したメディアセッションでそう語った。
「良い仕事をするためには、全てをまとめ上げる必要がある。しかし、我々には勝つために必要なモノは揃っている」
「過去10年の結果を見れば、常に動き続けている。それは私にとっては、継続的に改善しているということだ」
「数ヵ月または数年にわたって他のチームよりも優れた仕事をしていれば、勝つことができるだろう。何も決まったことはない。数年前に非常に支配的なポジションにあったいくつかのチームは、今は同じ位置にはいないんだからね」
「F1は変化する世界であり、仕事とパフォーマンスに集中する必要がある。そして、どんなことでも可能なんだ」
フェラーリにとって2022年のコンストラクターズランキング2位という成績は、2019年以来となる好結果だ。しかしフェラーリCEOのベネデット・ビーニャはインタビューで、2位は”最も速い敗者”であると語った。2023年の目標についてバスール代表は、ビーニャCEO同様、タイトル獲得が「明らかな目標」であると語った。
「トップチームにいるならば、勝利以外を目標にするわけにはいかない」
そうバスール代表は語った。
「『OK! 2位で十分だ』などと言ってシーズンをスタートさせることなどできない。それは野心の欠如だ。我々は良い仕事をするための全てのモノを持っていると思うし、目標は勝つことでなければいけないと思う。
バスールは昨年まで、ザウバーでF1チームの代表とCEOの両方を務めた。フェラーリは社内での政治的な難しさがあることが知られているが、それについては心配していないという。
「状況はとても明確だ」
「昨年のザウバーでも、私はグループの会長に報告しなければいけなかった。上司というのは、常にいるモノだよ。だから今の状況は、私にとって特に新しいモノではない」
「今は私がチームを率いていて、チームを運営する上での代表的なスタッフたちがいる。そして、私がやりたいようにやることができる。ベネデットとジョン(エルカーン/フェラーリ会長)とは毎日のように十分な話をしている。重要な部分についても話し合っているんだ」
「これはとても明確なことであるし、完璧に機能していると思う」
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