フレデリック・バスール代表、アルファロメオ/ザウバーからの離脱決定「スタッフ全員を誇りに思う」
アルファロメオは、チーム代表のフレデリック・バスールが1月をもってチームを離脱することを発表。フェラーリもリリースを発表し、チーム代表への就任を明らかにした。
写真:: Antonin Vincent / DPPI
アルファロメオ/ザウバー代表のフレデリック・バスールが、1月をもって現在のチームを離れることが発表された。
バスールは、2017年7月からザウバーに加入。2019年からはネーミングライツを取得したアルファロメオとして5シーズン半に渡りチームを率いてきた。就任当時は不振に陥っていたチームだったが、2022年シーズンは2012年以来となるコンストラクターズランキング6位を獲得した。
またバスールはCEOとして、新パワーユニットレギュレーションが導入される2026年からF1に参画するアウディとのパートナーシップ締結に関しても重要な役割を果たしてきた実績を持つ。
ただバスールとしては、アウディのワークスチームとして臨む2026年からのシーズンよりも、F1で最も有名なスクーデリアを率いることに魅力を感じたようだ。
チームは声明の中で次のように語り、バスールに敬意を表しつつ、彼の離脱を惜しんだ。
「フレデリック・バスールは、新たなパートナーや成長を続けるスタッフ、そして近い未来に訪れるとあるメーカーのワークスチームとしての明るい未来によって強化されてきたチームを去る」
「彼は友人として、指導者として、そして部下からベストを引き出すことができるボスとしてチームを去るのだ」
「そしてチームの歴史が新たな章を迎える時、ヒンウィルの本拠地で彼が見せた笑顔とジョークが恋しくなるだろう」
「ありがとう、フレッド(編注:バスールの愛称)。グッドラック。我々はあなたがどこへ行こうとも応援している」
Vasseur led Alfa to sixth in the constructors' standings this year
Photo by: Alfa Romeo
一方バスールは、アルファロメオ/ザウバーでは楽しいシーズンを過ごせたとして、将来へ向けた良い準備になったと示唆している。
「アルファロメオでの冒険を終えるにあたり、みんなと共に過ごした6年間を懐かしく振り返っている」
そうバスールは言う。
「このチームを再建し、このスポーツのはしごを登っていけたのは、チームのスタッフひとりひとりのおかげなのだから」
「チームとして、会社として、これまでやってきたことを誇りに思う。そして次のステップに向けて強固な基盤を築けたことにも誇りを思っている。しかし、私が最も誇りに思っているのは、これを実現したみんな、やがて友人となった人々だ」
「このチームは常にホームのように感じられた。私がどこへ言っても応援し続けるだろう。CEOとチーム代表を務めている間、私は多くを学んだ。その日々が、これからに向けた準備だと感じている」
「アルファロメオはこれからも強くなり続けるだろうし、今後数年間、グリッドでのビジネスエンドで戦う姿を見るのが楽しみだ」
バスールは先日スクーデリア・フェラーリのチーム代表の座を退いたマッティア・ビノットの後任として噂されてきたが、その憶測通りフェラーリはバスールをチーム代表として迎え入れることを発表している。
なお、バスールの後任にはマクラーレンでチーム代表を務めてきたアンドレアス・ザイドルが有力だと見られている。
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