スプリントレースが好きではないフェルスタッペン、来季6戦に拡大は疑問「みんなリスクを冒さないから、真の意味のレースじゃない」
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、2023年にスプリントレースを行なうグランプリを6戦に拡大することに反対。メインレースに集中するべきだと考えている。
F1は2021年シーズンから、決勝のスターティンググリッドを決める100kmの短いレース、いわゆる”スプリント”を導入。昨年は3グランプリでこのスプリントを実施し、微調整を施した後に今年も3戦でスプリントを実施することとなった。
今週末のブラジルGPは、このスプリントを実施する今季3戦目のグランプリ。そしてまだどのグランプリで実施されるから未定ながらも、来季はスプリント実施のグランプリが6戦に拡大される予定となっている。
ただ今季のチャンピオンであるレッドブルのマックス・フェルスタッペンは、スプリントをあまり気に入っていない様子。6戦に増やすという方向性に疑問を呈した。
「こういうレース(スプリント)を行なう時はいつでも、『ダメージを受けず、トップ3に留まるようにしよう』ということをする」
そうフェルスタッペンは語った。
「僕にとって、それは本当の意味でのレースではない。だってメインレースに参加すれば、もっと多くのポイントを手にできることを知っているからね。だから、少しリスクを冒すだけだ」
「スタートするタイミングが増えるのは、確かにエキサイティングかもしれない。でも、ポジションを上げるのは、ほんの一部のドライバーだけだ。結局はスティントを通じて劣化のないタイヤを付けるから、あまり色々なことが起きないんだ」
フェルスタッペンは、余計なスプリントを追加するのではなく、メインレースに集中できるようにした方がいいと語る。
「僕らはとても多くのエキサイティングなレースをしてきたと思う。何が問題なのか理解できないんだ。本来のレース距離の1/3のレースを、追加する必要はないよ」
「とにかく、誰もが気を付けて走っている。3番手を争っている時に少し接触してしまって最後尾に落ちてしまえば、厳しい日曜日になることは分かっているからね」
「おそらく、完全にリスクを冒すことはないだろう。そういう意味では、本当のレースではない」
フェルスタッペンの意見に反して、F1チームはスプリントの実施数拡大を支持しており、最近行なわれた世界モータースポーツ評議会でも承認されている。
メルセデスのルイス・ハミルトンは、実施グランプリをしっかりと選択すれば、スプリントには賛成の立場だと語る。
「木曜日から日曜日まで、ずっと同じようなスケジュールだった」
そうハミルトンは語った。
「今年はグランプリの週末は3日間になるはずだったのに、結局は4日に戻った。それには僕はあまり満足していなかった」
「レースが常に最高のモノになるとは限らない。いくつか選択肢を追加しても、オーバーテイクがない時もある。だから、オーバーテイクがなかったスプリントから学べるといいと思う」
「ブラジルのような、多くのオーバーテイクのチャンスがあるグランプリで、スプリントを行なうべきだ。または、バクーのようなオーバーテイクに最適な場所でね」
「僕は反対ではない。スプリントを行なう場所をしっかりと選んでいる限りね」
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