レッドブル&ホンダ最後のマシンRB16Bは有望? フェルスタッペン、“予測可能”だと評価
マックス・フェルスタッペンは2021年のF1マシンRB16Bについて、昨年抱えて居た問題のひとつを根絶し、現在は予測可能なマシンとなっていると示唆した。


3月12日からバーレン・インターナショナル・サーキットで始まったF1のプレシーズンテスト。その初日、レッドブルはマックス・フェルスタッペンがステアリングを握ったが、新車RB16Bは昨年から着実に進歩しているようだ。
2021年のF1マシンは新型コロナウイルスの影響によって、マシンの大部分を2020年型から引き継ぐことになっている。そして昨年のレッドブルのマシンRB16はリヤエンドが非常にナーバスなマシンだったと言われていて、特にアレクサンダー・アルボンはその特性に大きく苦戦してした。
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レッドブルは昨シーズン終盤にかけてこの問題を解決すべく懸命に作業を続けてきた。そして12日にフェルスタッペンが新車RB16Bで走ると、彼はトップタイムを記録。初日から好調な走り出しとなった。
テスト最初の走行を終えたフェルスタッペンはRB16Bについて、動きが予測しやすく、信頼できるモノになっていると高評価を与えた。
「最初の2〜3周はもちろんだけど、常に色々と調整することは必要だ。だけどとてもポジティブに感じられた」
フェルスタッペンはオランダのZiggo Sportに対してそう語った。
「ある時点でマシンが良いバランスになって、走らせるのが良い気分だった。なんというか、(動きが)予測できるものだったんだ」
フェルスタッペンはテスト初日の午前午後両セッションを担当。ノートラブルで計139周を走り込んだ。
フェルスタッペンもこうしてトラブル無しに走行を重ねられることはポジティブだと語っている。
「今日みたいに沢山周回できる1日は常に望んでいるものだね」
「特にバーレーンのようなコースはタイヤにかなり厳しい。それに今日はとても暑い上に風も強かったからね。だからこうして多くの周回を重ねられるのは非常にポジティブなことなんだ」
「(テストの)目標は多くの周回をこなすことだ。それは毎日のプログラムにもあるからね。ただ普通は様々な小さなトラブルなどがあって、多くの周回をこなせないこともある。だけど今回は全くそんなことはなかった」
またテスト初日のパフォーマンスが今季の戦いに向けた希望となるかどうかを訊かれると、フェルスタッペンはこう答えている。
「それを言うのはいつだって難しい。だけど僕らとしては良い1日だった。多くの周回を重ねられて問題も無かったし、マシンのフィーリングも良かった。良いスタートを切ることができたし、残る2日間も良いものにできそうだ」
なおレッドブルはテスト2日目には新加入のセルジオ・ペレスが出走。3日目午前はペレス、午後は再びフェルスタッペンがステアリングを握る予定となっている。
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