F1ドライバーが新マシンに求めるのは、やはり追い抜き増加?「1周3、4秒遅くなってもいい」とフェルスタッペン
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、F1がより制限の多い次世代マシンに移行することは問題ないと語り、オーバーテイクが増加するのであればラップタイムが遅くなっても構わないとも述べた。

先日、F1は大きく刷新された技術規則に基づく2022年マシンのフルサイズモデルを、シルバーストンにて公開した。
Read Also:
新型マシン導入によって目指されているのは、レース中のバトル増加。クリーンエアで走ることに依存してしまっている現状を鑑み、ウイングよりもフロアで生まれるダウンフォースの割合を増やすような形とした。しかしその一方で、1周のラップタイムは遅くなると予想されている。
この2022年マシンの発表を受けて、一部からはインディカーのように制限の多いマシンになるのではないかという声が聞かれている。現在のインディカーはショックアブソーバーとダンパーを除いてほぼワンメイクという状態だが、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は上記の主張を否定した。
F1がますますインディカーに近付いているのではないかとmotorsport.comに尋ねられたフェルスタッペンは次のように答えた。
「まだインディカーとはかけ離れていると思うから、問題ないだろう」
「でも今後数年間でどのような方向に転ぶかだね。何が許可されて何が許可されないかも見えてくるだろう。でも現時点では批判してもしょうがない。今後の展開を見守るしかない」
またフェルスタッペンは、コース上でのバトルが多く見られるのであれば、ラップタイムが遅くなっても気にならないと語り、むしろオーバーテイクが難しい現状への不満を示した。
「もちろん、僕たちは常にできる限り速く走りたいと思っている」とフェルスタッペンは言う。
「でも、今はオーバーテイクがかなり難しいんだ。最終的に良いレースができるのならば、(1周あたり)3、4秒遅くなってもかまわない。そこは常にギブアンドテイクだ」
「もちろん、今のマシンはブレーキを遅らせてコーナーを速く抜けることができれば、誰かがそれを追い抜くのはかなり難しい」
「結局のところ僕たちは良いレースをするために新しいマシンが必要だと言ってきた訳で、F1はそれについて協議をした結果、最終的にこの解決策に行き着いたんだ。来年のレースがどうなるか気になる」
Read Also:

マクラーレンF1は今“最も抜きづらい”マシン? サインツJr.が古巣とのバトル通じ分析
ハースF1、ミック・シューマッハーとの契約延長を希望も「フェラーリも交えた三者間での交渉……細部まで気を遣わねば」

最新ニュース
ホンダの次期GT500マシン”シビック・タイプR-GT”。その最大の武器はエンジンである可能性……F1由来の技術を投入か?
ホンダは2024年から、スーパーGTのGT500クラスにシビック・タイプR-GTを投入する予定だ。どんなパフォーマンスを発揮するのか、今から注目が集まっているが、その武器のひとつはエンジンにあるのかもしれない。
ベッテル、次の挑戦はラリー? 憧れとリスペクト示す「むずむずしたらやってみるかも……」
4度のF1王者であるセバスチャン・ベッテルは、ラリードライバーたちを賞賛すると共に、彼らが相応の脚光を浴びていないと考えている。
ニキータ・マゼピン、アジアン・ル・マン参戦へ。本格レース活動は母国ロシアのウクライナ侵攻でハースF1をクビになって以来
元F1ドライバーのニキータ・マゼピンが、2月に開幕を迎えるアジアン・ル・マンシリーズに参戦することが明らかになった。ハースF1の契約が解除されて以来の本格的なレース活動となる。
ジェンソン・バトン、NASCARマシンを駆りル・マン24時間に参戦「僕はずっとレーシングドライバー……新たな挑戦を探していた」
2009年のF1チャンピオンであるジェンソン・バトンが、ガレージ56枠としてNASCARマシンでル・マン24時間レースに参戦するヘンドリック・モータースポーツの一員となることが決まった。
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。