ベッテルに約67万円の罰金。FP1終了後にスクーターでコースを走行しファンサービスも……
アストンマーチンのセバスチャン・ベッテルは、F1第3戦オーストラリアGPのFP1終了後にコース内でスクーターを走行した件で、約67万円の罰金を言い渡された。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)は、F1第3戦オーストラリアGPのFP1終了後にスクーターでコース内を走行。ファンに手を振ったが、この件で5000ユーロ(約67万円)の罰金を科された。
新型コロナウイルス陽性反応が出た関係で、開幕2レースを欠場し、今回が復帰戦となったベッテル。しかしFP1の残り15分というところで、トラブルに見舞われ、ターン10でコースサイドにマシンを止めざるを得なくなった。
セッション終了後、ベッテルはマーシャルのスクーターに乗ってコースイン。ファンに手を振ってピットレーンに戻った。しかしFIAは、セッション終了後5分以内は許可なくコースに入ることが許されていないにも関わらず、ベッテルがコースに入ったとして、すぐに調査を開始した。
そしてスチュワードは金曜日の夜、ベッテルの”冒険”に対して5000ユーロの罰金を言い渡した。
ベッテルはスクーターを使用してサーキットに入る許可をマーシャルから得ていると述べたが、スチュワードはベッテルもマーシャルのどちらも、レーストラックそのものを通行する許可は得ていなかったと判断した。
FIAの発表は以下の通りだ。
「セッション終了後、VET(ベッテル)はピットに戻る方法を探した。その場所のマーシャルはスクーターを持っていた。VETはピットに戻るためにそのスクーターを運転してもいいか尋ねた」
「マーシャルはそれを了承した。VETはスクーターに乗り、マーシャルが後ろに乗ってくると思っていた。マーシャルが乗らなかったので、VETは事前の承認なしにひとりでピットに向かって出発した。その間、マーシャルはレースコントロールに連絡を取り、指示を仰ごうとしていた」
「指定されたルートではなく、ピットまでコースを走ったことで、VETはF1競技規則第26条7項に違反した。この規則はセッション終了後5分間は、特別に認められた人員を除き、コースに入ることを禁じている。ドライバーがそのようにアクセスすることは規定されていない」
パワーユニットの交換が終わらず、FP2は全く走れなかったベッテル。今回の”冒険”は、ファンとベッテルの貴重な交流であり、微笑ましいシーンだったが、規則に違反していることは間違いない。罰金で済んだのは不幸中の幸いといったところだろうか。
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