F1 イタリアGP

ウイリアムズ代表、”特別じゃない”発言をミック・シューマッハーに謝罪「まったく間違った方向性で伝わってしまった……」

ウイリアムズのジェームス・ボウルズ代表は、ミック・シューマッハーを特別な存在ではないと発言したことについて謝罪した。

#36 Alpine Endurance Team Alpine A424: Mick Schumacher

#36 Alpine Endurance Team Alpine A424: Mick Schumacher

写真:: Marc Fleury

 ウイリアムズはF1イタリアGPから、ローガン・サージェントに代わりフランコ・コラピントを起用しているが、ジェームス・ボウルズ代表はその後任候補のひとりだったミック・シューマッハーの評価について”特別”ではないと発言したことを謝罪した。

 ウイリアムズはすでに来季、アレクサンダー・アルボンとカルロス・サインツJr.の起用を決定済みであり、サージェントの後任は今季残りの9レースを戦った後にウイリアムズのシートを得ることはできない。

 そんな状況の中、F1での経験が2シーズン分あるミック・シューマッハーではなく、ルーキーのコラピントを選んだ理由について、ボウルズ代表は若手ドライバー・アカデミーのドライバーを起用した方が良いと考えたと説明した。

 その判断の根拠のひとつとして、ボウルズ代表はシューマッハーについて、彼を獲得することを正当化する”特別”なステータスがないと感じていたことを明かした。

「これについては率直に言うべきだ。ミックは特別な存在ではない。ただの良いドライバーなんだ」

 このコメントに、シューマッハーをリザーブドライバーとして起用するメルセデスのトト・ウルフ代表は、自分の考えを胸にしまっておいたほうがいいと指摘した。

「時に彼は発言がストレートすぎることがある。あのコメントはなかったほうが良かったかもしれない」

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Photo by: Sam Bloxham / Motorsport Images

 ウルフ代表の指摘を受け、ボウルズ代表は自身の発言の意図を明らかにすべく動いた。

「今朝、ニュースの見出しを読んだところ、ミックについての文脈で”特別”というワードを使っていることが伝わってきた」

 そうボウルズ代表は語った。

「何よりもまず、私が何を意図していたかを明確にしたい」

「ミックを貶めるためにここにいるわけじゃない。ミックはワールドチャンピオンを獲得するようなチーム(メルセデス)にいて、そのチームが彼をリザーブドライバーに選んだんだ。それにはちゃんと理由がある。彼が信じられないほど強力な候補者だからだ」

「特別という言葉の意味は? 私はそれを基本的に、アイルトン・セナやルイスのように複数回のワールドチャンピオンという意味で使っていたんだ。明らかにそんな比較をするのは愚かなことだ」

 ボウルズ代表は、シューマッハーはドライバーとして大きく成長したと述べ、自分の発言は間違っていたと認めた。

「彼は厳しい日々を過ごし、例外的なほどの進歩を遂げ、彼の周囲のチームも非常に強力だ。それが彼の現状だ」

「我々の決断は、我々は自分たちのアカデミーとそのドライバーと共に歩んでいきたいという事実に基づいている」

「私はミックにも謝罪した。彼は私に何かをリクエストしたわけではないが、私にとって大切なことなんだ。彼とはとても親しいし、まったく間違った方向性で伝わってしまったからだ」

「だから何よりも、そのことをはっきりと伝えたかったんだ。彼の能力を疑う必要はないが、ウイリアムズとしてはアカデミーでやっていくしかない。自分たちがやっていることは理に適っているんだ」

 

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