アロンソ、F1では10年未勝利も……WECでの活躍が速さの証明!「暗いトンネルの中にいると思われてるけどさ!」
フェルナンド・アロンソは、2023年より前のF1での成績が停滞していたとしても、WECでタイトルを獲得しているため、十数年”暗いトンネル”にいたわけではないと語った。
現役最年長F1ドライバーであるフェルナンド・アロンソ。今シーズンはアストンマーチンに移籍したが、チームが競争力を上げたタイミングと噛み合い、開幕から3戦連続で3位表彰台を獲得するなど大活躍を見せている。
ルノー時代の2005年、2006年に2年連続でチャンピオンを獲得するなど、通算32勝をマークしているアロンソ。今季圧倒的なパフォーマンスを見せているレッドブルに何かあれば、33勝目をマークしてもおかしくない位置にいると言えるだろう。
アロンソがF1で最後に勝利したのは、フェラーリ時代の2013年スペインGP。翌年は現行のパワーユニット(PU)が導入されてメルセデスが一気に躍進。フェラーリは相対的な戦闘力を低下させ、未勝利に終わった。2015年はホンダと組んだマクラーレンに移籍したものの、この組み合わせは大苦戦。ホンダとの提携を解消した後もマクラーレンは勝てず、アロンソはF1から離れることを決断した。
F1を離れたアロンソは、世界3大レース制覇に挑戦。トヨタの一員として戦ったWECではル・マン24時間レースを2度制し、2018-19シーズンのWECタイトルも獲得したが、インディ500を制することはできなかった。
#8 Toyota Gazoo Racing, Toyota TS050 Hybrid: Sebastien Buemi, Kazuki Nakajima, Fernando Alonso
Photo by: Joe Portlock / Motorsport Images
トヨタからはダカールラリーにも挑戦したアロンソだが、結局2021年にアルピーヌからF1復帰した。
アロンソはアルピーヌでの2年間で表彰台獲得は1回のみだったものの、WECで残した実績はF1から離れていない間も自分のスピードが衰えていないことを証明したはずだと語った。
「(レースで勝つ現実的なチャンスがあったのは)そんなに長くなかったよ」
「みんながいつも、僕が十数年暗いトンネルの中にいると思われているけど、僕は4年前に(WECで)チャンピオンになっているんだ」
「F1ではないことをは分かっているけど、F1だけが僕たちの世界じゃない。モータースポーツには美しいものがたくさんあるんだ」
「4年前、僕はWECで勝ち続け、支配していた」
「この2年間は、アルピーヌで表彰台を争ってきた。昨年のオーストラリアではポールポジションを争ったし、8ヵ月前のカナダではフロントロウを獲得している」
アロンソは、アストンマーチンへの移籍で再び脚光を浴びるようになったのは”特殊な状況”だと認めながらも、それ以前も競争力がなかったわけではないと付け加えた。
「突然生き返った感じだ。でも僕は常にコンペティティブだったし、今はもっとそうありたいと思っている」
「でも優勝するまでは7位でも3位でも、2位でも11位でも、あまり変わらないんだ。勝っても負けても、それは変わらない」
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