フェルスタッペン、失速の原因は”アルファタウリのウイングエンドプレート”。フロアの空力台無しに
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、フロア下にアルファタウリのフロントウイングエンドプレートが刺さったことで、F1イギリスGP優勝の望みが断たれてしまったようだ。
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、F1イギリスGPで首位を走りながらもトラブルによりスローダウンした。これは、姉妹チームであるアルファタウリのフロントウイングエンドプレートが、マシンの床下に食い込んでしまったことが原因だったようだ。
フェルスタッペンは、カルロス・サインツJr.(フェラーリ)をオーバーテイクし首位に浮上したが、その直後にパンクだと思われる症状が出て突然スローダウンした。
しかし、緊急ピットインでタイヤを交換してもマシンの状態は良くならなかった。後に、空力性能が損なわれていることが判明。フェルスタッペンは苦戦を強いられながらも7位でレースを終えた。
問題の原因が判明したのは、レース終了後だった。レッドブルは、アルファタウリのフロントウイングエンドプレートが、マシンの下に食い込んでいたことを明かした。
アルファタウリのピエール・ガスリーと角田裕毅は、スタート直後に発生した多重クラッシュでダメージを受けた他、11周目のターン3で同士討ちしスピンを喫している。11周目のクラッシュは、両車フロントウイングにダメージを負うようなスピンではなかったものの、フェルスタッペンがスローダウンしたタイミングはその直後の12周目だった。
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、レース後のブリーフィングでフェルスタッペンがエンドプレートを持っている写真を記者に見せ、気流の乱れによりダウンフォースの最大量が20パーセント減っていたと語った。
「パンクはしていないんだ」と、ホーナーはフェルスタッペンの問題を振り返った。
「彼はあまりにひどいので、パンクしたように感じたと報告していた。でも、基本的には11周目に、アルファタウリのパーツにぶつかってしまったんだ」
「フェルスタッペンは、アルファタウリのエンドプレートの欠片がクルマの底に詰まり、モディファイされたフロアでレースを走っていた。ほとんど閉塞状態になっていたんだ」
フェルスタッペンは、レース中は何が問題なのか分からなかったが、レース後にパルクフェルメで点検したときに自分のクルマがどれだけひどい状態になっているか、すぐに気づいたという。
「クルマから飛び降りたときにフロアや下側を見たら、左側が完全に裂けていて、すべてがなくなっていたんだ」
「カルロスがミスをして僕がトップに立った後、数コーナー後のターン3でカーボンの破片があったんだ。でもその時、左右に大きく動くことはできなかったから、正面からぶつかろうとしたんだ。そしてそれが僕のフロアに入り込み、全てを破壊してしまった」
「突然バランスが崩れ、クルマが大きく揺れたので、パンクしたような感じだった。だからピットに入ることにしたんだけど、その後もクルマは運転するのが大変だった」
フェルスタッペンとチームは、その後マシンのバランスを改善するためにあらゆる手を尽くしたが、彼はタイヤのケアに苦労したことを認めている。
「難しいのは、空力的に良いバランスを見つけることだった。フロントウイングを助けようとすれば、主にリヤの荷重を大きく失うことになるからね」
「でも最終的には、あのダメージのなかでも7位という好成績を残すことができた」
Be part of Motorsport community
Join the conversation記事をシェアもしくは保存
Top Comments
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。