分析

F1

バーレーン”オーバル”GPの実現可能性は高い? その理由は……

F1のマネージングディレクターであるロス・ブラウンは、今年末にバーレーンの”ほぼオーバル”コースでレースを開催する可能性があることを明らかにした。ただこれは幻想ではなく、現実的な案のひとつであると言えそうだ。

Jonathan Noble

Jonathan Noble

編集: 2020/06/14 6:13

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Bahrain oval track

 7月5日にオーストリアで遂に開幕を迎える今季のF1。その後9月上旬までヨーロッパでレースを行ない、9〜11月にアジアと南北アメリカ大陸を転戦……12月に中東で最終戦を迎える予定だ。ただ日本、シンガポール、アゼルバイジャンの3戦は今季中止されることが決まったため、今後開催スケジュールはさらに変更される可能性もある。

 F1のオーナー企業であるリバティメディアは、今季中に15〜18戦開催することを目指しており、それを実現するためには、中止されるグランプリの代替イベントを設定しなければならない。そのため、オーストリアとシルバーストンは、2レースを開催することがすでに決定。イモラやホッケンハイムといった当初の開催カレンダーには含まれていなかったサーキットで、代替イベントが開催される可能性も示唆されている。

 12月に開催が予定されているバーレーンも、2レース開催が噂されているサーキットのひとつだ。そしてF1のモータースポーツ面のマネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは、同サーキットでの2レース目が、通常のレイアウトとは異なり、ほぼオーバルのレイアウトになる可能性があることを明かした。

Read Also:

 このレイアウトは、通常F1で使われるヘアピンやスイッチバックを排除。3つの長いストレートを全11のコーナーで繋いだレイアウトは、事実上三角オーバルとも言えそうなモノである。

 コースの全長は3.543km。これはモナコに次ぐ短さとなる。通常F1のレースは305kmを超えた最も短い周回数で争われるとレギュレーションによって規定されているため、計算上は87周のレースということになる。

 ただモナコなどとは異なり、平均速度はかなり高くなることが予想されるため、レース時間も短くなることだろう。チームはマシンのダウンフォースを減らしたセッティングを施すことになる。さらにDRSの有効性も高まり、通常とは全く異なるレース展開を生み出すかもしれない。

 F1の上層部は、同一サーキットで2レース連続開催となった場合、その2レース目がマンネリ化することを防ぎたいと、様々な対策を考えていることを明らかにしていた。

 レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、同一サーキットで2レース連続開催することについて、次のように語った。

「1週間後に行なわれる同じイベントに、チャンネルを合わせるだけの大きな魅力があるとは思えない」

 2レース目となるイベントで、リバースグリッドによる予選レースを実施しようという動きもあった。しかしこれはメルセデスが反対し、導入が見送られている。

 その代わりに、現状分かっている範囲内で言えば、シルバーストンのレースは、1レース目と2レース目のタイヤ持ち込みコンパウンドが変えられている。しかし、これがレースに与える影響はごくわずかであろう。

 またいくつかのサーキットでは、サーキットを逆走したり、異なるレイアウトでレースを行なうという可能性も取り沙汰された。最終的には安全性の問題により実現が難しそうだが、その案については好意的な意見も多かった。

 フェラーリのシャルル・ルクレールは、この計画について早々に支持したひとりだ。

「それはとってもクールだ。そして、とても良いことだと思う」

「全てのサーキットを再発見することになるだろうし、マシンに求められるモノも大きく異なるだろう。これは面白いアイデアかもしれない」

 ただこれは、前述の通り安全上の理由から実現しないことになった。F1のレースは、FIAからグレード1のライセンスが付与されたサーキットレイアウトでのみ開催できるようになっているからだ。これを考えると、すでに2週連続開催が決まっているレッドブルリンクとシルバーストンは、いずれも通常のレイアウトのみグレード1のライセンスを取得している。つまり、他のレイアウトを使うことはできないのだ。

 ただ、複数のレイアウトでグレード1を取得しているサーキットもある。そのうちのひとつがバーレーンであり、三角オーバルのレイアウトも同グレードを取得済み……つまりF1を開催することができるのだ。

 このように通常とは異なるレイアウトでレースを行なえるというチャンスは、滅多にない。今年は、それを試してみることができる唯一無二のシーズンであるとも言える。試してみる価値は十分にありそうだ。

 

Read Also:

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

コメントを読んで投稿する

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 アルファタウリF1、6月24日にイモラでテストへ。新車と旧車を併用か?

次の記事 F1ポルトガルGP復活か? アルガルヴェ・サーキットが代替開催に向け真剣交渉中

Top Comments

コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?

View More & Comment

More from

Jonathan Noble



大きく前進を果たせなければ、F1タイトル5連覇は目指せない……フェルスタッペン、レッドブルに警鐘鳴らす

F1

F1 2024/12/29

大きく前進を果たせなければ、F1タイトル5連覇は目指せない……フェルスタッペン、レッドブルに警鐘鳴らす



ハミルトンのメルセデスF1最終年度での苦戦、その原因は? エンジニアリング統括が明かす

F1

F1 2024/12/27

ハミルトンのメルセデスF1最終年度での苦戦、その原因は? エンジニアリング統括が明かす



僕にできることはある……ボッタス、“最悪のシナリオ”でF1シート喪失も闘志は消えず。酒の勢いで始めたおバカ挑戦で再認識

F1

F1 2024/12/25

僕にできることはある……ボッタス、“最悪のシナリオ”でF1シート喪失も闘志は消えず。酒の勢いで始めたおバカ挑戦で再認識

最新ニュース



ラッセル、コラピントのF1出場停止処分求める声に「厳しすぎる」 ガスリー&ノリスを巻き込んだクラッシュを擁護

F1

F1 F1

アゼルバイジャンGP

2 時間前

ラッセル、コラピントのF1出場停止処分求める声に「厳しすぎる」 ガスリー&ノリスを巻き込んだクラッシュを擁護



WEC富士大逆転勝利のトヨタ。アンカー平川亮、アルピーヌの猛攻凌ぐ「普通に走れば、抜かれないと思っていました」

WEC

WEC WEC

Fuji

3 時間前

WEC富士大逆転勝利のトヨタ。アンカー平川亮、アルピーヌの猛攻凌ぐ「普通に走れば、抜かれないと思っていました」



「誇りに思える週末だった」ラッセル、バクー勝利で自信ついた! 残りレース全勝計画ブチ上げる

F1

F1 F1

アゼルバイジャンGP

14 時間前

「誇りに思える週末だった」ラッセル、バクー勝利で自信ついた! 残りレース全勝計画ブチ上げる



WEC富士、レース終盤に衝撃のクラッシュ……マクラーレン720Sがメインストレートのガードレールに激突! その原因は”側面”スリップストリームだった!?

WEC

WEC WEC

Fuji

14 時間前

WEC富士、レース終盤に衝撃のクラッシュ……マクラーレン720Sがメインストレートのガードレールに激突! その原因は”側面”スリップストリームだった!?

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録