F1 ハンガリーGP
F1モナコGP、2026年もピットストップ2回? 現状はタイヤ3セット使用義務も”議論の余地アリ”
今季のF1モナコGPで物議を醸した2ストップ義務化が、2026年の規則に再び盛り込まれるようだ。

Ronald Vording
編集: 2025/08/07 3:04
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Nico Hulkenberg, Sauber, Liam Lawson, Racing Bulls Team, George Russell, Mercedes, Yuki Tsunoda, Red Bull Racing Team, Carlos Sainz, Williams, Gabriel Bortoleto, Sauber, Alexander Albon, Williams, Andrea Kimi Antonelli, Mercedes
写真:: Sam Bagnall / Motorsport Images via Getty Images
レースを面白くする目的で導入されたものの、予期せぬ結果を生んで物議を醸したF1モナコGPでのピットストップ2回の義務化。意外なことに、来季も近いルールが盛り込まれるようだ。
以前から退屈だと不満が多かったモナコGP。コース上でのオーバーテイクがほぼ不可能なことからFIAは今年、ピットストップを2回義務化することでレースに戦略的な要素を加えようとした。
しかし新たなルールは予期せぬ結果を招いた。レーシングブルズやウイリアムズといったチームはルールを巧妙に利用。1台のクルマを故意にスローダウンさせ、後続のマシンを抑えてノーリスクで前を走るチームメイトをピットストップさせるという戦略を採ったのだ。
レース後のパドックでは、激しい議論が巻き起こった。これはF1が目指すべき姿なのか、モータースポーツの頂点で故意のスロー走行が報われるべきなのか、といった具合だ。ドライバーたちも「レースの操作」について警鐘を鳴らしていた。
関連ニュース:
F1サインツJr.、モナコGP特別ルールの欠陥を指摘「誰でも簡単にレースを操作できてしまう」——自身もスロー走行で隊列抑え込み
F1F1マシンは“角田でちょうど”なサイズ感でいい? 抜けないモナコ終えアロンソが提言「ラッセルはバスケでもやれば……(笑)」
ウイリアムズのカルロス・サインツJr.は、そうした戦略を使ったチームのドライバーであるにも関わらず、最も声高に批判したひとりだ。
「マシンは可能なペースから2~3秒遅れて走っていた。結局、レースを操作し、結果を少し操作しているんだ」
「今後このようなことができないようにする方法を見つけるべきだ。なぜなら、毎年この手法がより多く使われるようになるような気がするからだ。僕たちが行なったようなことをより快適に実行するようになり、それが過剰になることを恐れている」
そうした背景があるにも関わらず、2026年のF1競技規則にモナコGPでのピットストップを増やすルールが追加されたのは意外だと言える。
FIA世界モータースポーツ評議会の電子投票を経て、F1競技規則の第6.3.6条は次のように改定された。
「モナコでのレースにおいて、各ドライバーは任意の仕様のタイヤを少なくとも3セット使用しなければならない」
3種類のタイヤコンパウンドを使用する義務はないものの、3セットのタイヤを使用するということは、必然的に2回のピットストップが義務化されることになる。
この件について、FIAのシングルシーター部門ディレクター、ニコラス・トンバジスはmotorsport.comのインタビューに応え、状況を説明。現状はレギュレーションに記述があるとはいえ、それで決定というわけではないと語った。
「まず第一に、今年見たものが必ずしも繰り返すべきものや目指すべきものだと考えてはいない。解決すべき問題がある」
「現在、2026年の規則にはモナコでの2回のピットストップが含まれているが、現在は8月で、モナコは来年の6月だ。スポーツ諮問委員会でさらに議論する予定だ」
「我々は常に、何ができるかを模索するつもりだ。明らかにトラック(レイアウト)に問題があり、オーバーテイクはほぼ不可能、あるいは不可能に近い状態だ」
「これが問題の根本原因であり、1回か2回のピットストップがあるかどうかといった点は、二次的な要素に過ぎないと思う」
「チームに対しては、創造的で建設的な提案を求める。FIAとしては、特定の解決策に固執しているわけではない。より良い提案があれば、必ず支援する。これは、今後の数回の会議でスポーツ諮問委員会やF1委員会と議論されるテーマのひとつだ」
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 平川亮、ハースTPCで富士コースレコード更新ならず……でもF1マシンの限界ではない「もっと涼しい時間帯だったりすれば、あのタイムは出る」
次の記事 坪井翔、F1初ドライブ。小雨降るハースTPC午前セッションでコースレコードから0.5秒落ちのタイムを記録

More from
Ronald Vording

まともに走れない! ハジャーはアメリカGP初日に苦戦。しかしフェルスタッペンの好調が自信に?「もう一方のマシンでうまくやれているならね」
F1
F1
アメリカGP
7 時間前
まともに走れない! ハジャーはアメリカGP初日に苦戦。しかしフェルスタッペンの好調が自信に?「もう一方のマシンでうまくやれているならね」

一線を越えた誹謗中傷に”最後の手段”。自身の思いを明かしたコラピント「これは、どこにでもある問題なんだ」
F1
F1
アメリカGP
1 日前
一線を越えた誹謗中傷に”最後の手段”。自身の思いを明かしたコラピント「これは、どこにでもある問題なんだ」

フェルスタッペン、COTAの”冗談では済まない”路面に本気の警告「手に負えない状態になりつつある」
F1
F1
アメリカGP
1 日前
フェルスタッペン、COTAの”冗談では済まない”路面に本気の警告「手に負えない状態になりつつある」
最新ニュース

MotoGPオーストラリアGP決勝、フル参戦ライダーが6人欠場の悪夢。小椋が繰り上げで10番グリッドに
MotoGP
MGP MotoGP
オーストラリアGP
5 時間前
MotoGPオーストラリアGP決勝、フル参戦ライダーが6人欠場の悪夢。小椋が繰り上げで10番グリッドに

マクラーレン、今後前進するための”一歩”。マシンの新たな方向性を探るアップデートへの期待
F1
F1 F1
アメリカGP
5 時間前
マクラーレン、今後前進するための”一歩”。マシンの新たな方向性を探るアップデートへの期待

アロンソ、インディカーのスペイン開催決定を歓迎。しかしアメリカ国外開催の拡大に警鐘「コストが増加してしまう可能性がある」
IndyCar
Indy IndyCar 6 時間前
アロンソ、インディカーのスペイン開催決定を歓迎。しかしアメリカ国外開催の拡大に警鐘「コストが増加してしまう可能性がある」

小椋藍「展開は苦しかったが、ペースは悪くなかった」スプリントはタイヤ内圧ペナルティで13位に降着
MotoGP
MGP MotoGP
オーストラリアGP
7 時間前
小椋藍「展開は苦しかったが、ペースは悪くなかった」スプリントはタイヤ内圧ペナルティで13位に降着
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録