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アントネッリに殺到した誹謗中傷……”言い出しっぺ”のマルコ博士以外にも責任あり

F1カタールGP後にアンドレア・キミ・アントネッリがSNSで受けた嫌がらせは、レッドブルとヘルムート・マルコに後悔をもたらした。しかし、F1界が望まなかったこの不名誉なエピソードにおいて、テレビ放送の役割が軽視されてはならない。

Andrea Kimi Antonelli, Mercedes

写真:: Dom Gibbons / LAT Images via Getty Images

 F1カタールGP後、メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリに対して、レッドブルのアドバイザーを務めるヘルムート・マルコ博士は批判的なコメントを残していた。それが発端となりSNSではアントネッリに向けた誹謗中傷が殺到する事態に発展。その状況を見て、マルコ博士はアントネッリへ謝罪したが、この騒動が大きくなってしまった背景には、テレビ中継も一因となっていたことを忘れてはいけない。

 最初に明確にしなくてはならないのは、SNSで誹謗中傷をした者には、事態を悪化させた直接的な責任があると言うことだ。これは仮に匿名アカウントであろうと、権威ある著名人であろうと、誰も他人に対して根拠もなく、バカげたコメントをする立場にない。このような行為は決して正当化できない。

 それを踏まえると、82歳と言う聡明であるべき年齢でレッドブルのアドバイザーを務めるマルコ博士は、アントネッリに対してカタールGP後に批判的なコメントをしたことを悔やむことしかできない。特にこのシーズンの大詰めという緊張感が高まる時期であることを考えると、仮にマルコがはっきりとものを言う性格であるにしろ、完全に避けることができたことだ。

 その後、レッドブルは短い声明とマルコの謝罪がレース終了から12時間以上も経って公表された。時すでに遅しとまでは言わないが、何もないよりはマシだ。

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国際映像の役割

Kimi Antonelli (Mercedes)

Kimi Antonelli (Mercedes)

Photo de: Lars Baron / LAT Images via Getty Images

 しかしこの一連の騒動には、単なるレーシングインシデントとして扱われるべき事態(タイトル争いの決定的瞬間となり得るものではあったが)を炎上させたもう一つの要因が存在する。それは国際映像を制作したF1自体である。

 56周目と57周目の国際映像やレース直後の報道も確認すると、利用可能な放送リソースの選択ミスや場当たり的な使い方が、本来なら単なるレーシングインシデントで済んだはずの事態をいかに煽り立てたか、教科書的な事例になったとしか言いようがない。

 56周目、テレビ中継はもちろん、4位争いを繰り広げるアントネッリとマクラーレンのランド・ノリスに焦点を当てた。55周目ターン15出口から両者をカメラが追うが、広角ショットも交えつつ主にノリスにレンズが向けられた。56周目ターン10に差し掛かる瞬間、すなわちアントネッリがミスを犯した決定的な瞬間、カメラは実際にはノリスのみを捉えていた。

 テレビ中継はアントネッリのミスをリアルタイムで捉え損ねた。そして、ノリスが速度を落としたアントネッリを追い抜こうとした瞬間、映像が切り替わる。ヘリコプター視点でノリスがアントネッリを圧倒的な速度差で追い抜く様子が映し出される一方、グラフィックでは首位を走行していたレッドブルのマックス・フェルスタッペンが最終ラップに突入したことが示されていた。

 その後約30秒間、放送はノリスに固定される。更新されたリアルタイム選手権順位を表示した後、フェルスタッペンに切り替わり、ノリスが3番手を走行するウィリアムズのカルロス・サインツJr.を追走する様子を小型ウィンドウでオンボードカメラ映像と共に映し続ける。

 フェルスタッペンを追跡してからさらに約40秒後、放送は無線メッセージを予告するアニメーションを起動。そこでフェルスタッペンのレースエンジニアを務めるジャンピエロ・ランビアーゼが明らかにノリスのオーバーテイク直後に送ったメッセージが流れる。

「マックス、アントネッリに何があったかはわからないが、彼はただ路肩に寄ってノリスを通したようだ」

 音声が途切れたまさにその瞬間、フェルスタッペンは最終コーナーに進入し、優勝を決めた。その後、他の車両のフィニッシュ、クールダウンラップ、数件の無線メッセージ、トップ3のパルクフェルメ到着、そして車両から降りた直後のインタビュー、シャンパンファイトなど、さまざまなシーンが長らく放送された。

 要するに、これら全てが放送し終わった約10分後、ようやくテレビ中継では、56周目の背景を説明し始める機会が訪れた。アントネッリのオンボードリプレイ、続いてノリス側の映像を流し、それはまさに、実際に何が起きたかについて疑いの余地がほとんどない説明がなされた。しかし、その頃には視聴者の大半は既にチャンネルを変えていただろう。決定的な瞬間が放映されなかった媒体もあるはずだ。

国際映像が問われる責任

Andrea Kimi Antonelli, Mercedes

Andrea Kimi Antonelli, Mercedes

写真: Zak Mauger / LAT Images via Getty Images

 事故発生からフェルスタッペンのフィニッシュまでの間に映像を流さなかったことについては、F1を責めるつもりはない。時間が足りなかっただろうし、最優先されるべきはフェルスタッペンがコントロールラインを越え、シーズン7勝目を達成する瞬間だからだ。

 しかし、強く遺憾なのは、放送側がランビアーゼの無線メッセージを完全に文脈を無視した形で急いで流したこと、そしてフィニッシュ後にはノリスによる追い抜きの関連リプレイや、自身のミスを即座に認めたアントネッリの無線メッセージすら放送する緊急性を欠いたことだ。

 アントネッリのミスが生中継で確認できなかったため、その場では状況が不明確だったにもかかわらず、レッドブルの無線メッセージを無分別に流用したことが、物語を非常に危険な方向へ導く一因となった。当然ながら、そこからマルコが自ら火に油を注ぎ、事態は急速に制御不能に陥った。

 数週間前、F1中継は別の問題で注目を集めた。コース上でのアクションを犠牲にして、有名人やドライバーのパートナーの映像を優先的に流したのだ。これは確かに問題であり、リバティ・メディア時代以前から存在していたとはいえ、象徴的な問題とも言える。しかし、アントネッリの事例が不幸にも示すように、放送リソースを文脈から切り離して使用することは全く別の問題であり、はるかに深刻な影響を及ぼす。

 F1は確かに壮大な物語を伝えたいと考えている。しかしその物語を、意図的か否かを問わず歪める行為は、特に白熱したチャンピオン争いの文脈において物議を醸す無線メッセージを世界中のファンが耳にする一瞬の興奮よりも、はるかに重大な結果を招くリスクを伴う。

 誰もそのような目に遭うべきではない。ましてや19歳の若者を巡る問題となれば、マルコであれテレビ演出であれ、関係者の行動がもたらす結果に対する早急な自己反省とより深刻な問題意識を促すべきである。

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